2010-01-01から1年間の記事一覧

最終稿の確認

●昨日は、12月に発表する論文の詰めを行うため、国会図書館と都立中央図書館へ出向いた。国会図書館で済むかと思ったら、目指す資料が補修中とのことで、2、3の資料確認をして、広尾の都立中央図書館へ廻った。同館は今年1月にリニューアルしたというこ…

「好古成癖」 → 清掃する事癖と成る

●長い間、古典を研究していると、知らず知らずのうちに、好古癖が付く。知人の中には、中昔のことを研究していて、テレビも家に置かない、という御仁もいる。現世の汚濁にまみれたくないという事らしい。しかし、これなど、ドダイ無理な話であろう。出来るな…

富士川・切り絵の森美術館

●昨日は、第37回・東京原村会が上野精養軒日本橋店で開催され、70名の会員が参加し、齋藤会長さんや幹事のみなさん、現代詩人の佐野千穂子氏、甲骨文の書家・望月翠山先生、経済評論家の古屋茂利氏、それに現代短歌界で活躍し短歌雑誌『あかね』を26年…

世界遺産 アクロポリス

●今週の『週刊 世界遺産』はアテネのアクロポリスである。巻頭に夕日に映えるパテノン神殿が載っている。平成5年(1993)8月23日、アテネ着、バスの中から眺めた光景である。パルテノン神殿の大理石の柱に手を触れて感動した。●次の日、アテネから長…

ますます お元気 草間彌生さん

●『文藝春秋』の10月号の巻頭、グラビアの「日本の顔」に、林朋彦氏撮影の、前衛美術家「草間彌生」が載っている。現在81歳だというが、実に若々しい表情である。83歳で御他界なされた表彰先生の表情もみごとであるが、草間さんの創作中の様子もみごと…

表 彰 先生 さようなら

●今日の朝日新聞の訃報記事で、表彰先生の御他界を知らされた。 まず、表先生の御冥福を心からお祈り申し上げる。●8日の記事には「能楽史の研究に大きな足跡を残した能楽研究者で、法政大学名誉教授の表彰(おもて・あきら)さんが死去していたことが7日わ…

出村 実英子 織展 ―透―

●「出村 実英子 織展 ―透―」の案内状が届いた。昨年、初めて、出村氏の作品展にうかがって拝見したが、実に深みのある染色織りの工芸だと感動した。今年の案内状に印刷された作品は、一段と主題が明瞭で、進化のあとを思わせる。細い純白の細い細い絹糸をク…

デシタル遺産

●今日の朝日新聞・夕刊に、ネット上のデジタル遺産の相続等について報じられている。ネット上に情報を発信している人(例えば私)が、交通事故や脳溢血などで急死した場合、その情報遺産はどうなるのか。私も、時々、フト思うことがあった。私のデータなど、…

萩の花

●妻が植えた萩の花が、ささやかに咲いた。道路に面したスッキリポールの側で秋を告げている。ちょっと変った萩です、とサイクン。庭にも萩があったと思うが、今日、見たら、いつの間にか無くなっていた。私もリタイアして、毎日、家に居るのだから、少し草花…

祝 寿

■お祝いのことば 初秋の候 ますますご健勝のこととお慶び申し上げます 敬老の日にあたり あなたさまの長寿を心からお祝い申し 上げますとともに 多年にわたり 社会の発展のために貢献 されましたことに対して 感謝と敬意を表す次第であります これからも幾久…

読書の秋は 長谷川卓の『犬目』で始まる

●今日から9月、読書の秋である。申し込んでいた、黒田日出男の『江戸屏風の謎を解く』(角川選書)と、長谷川卓の『犬目―高積見廻り同心御用控』(祥伝社文庫、22年9月5日発行、619円+税)が届いた。■『犬目―高積見廻り同心御用控』目次 第1章 助…

第3次 位牌修復

●本日、仏像文化財修復工房の松岡誠一氏から、「斎藤家 御位牌(天保・嘉永)修復報告書」が届いた。松岡氏には、昨年から、斎藤親盛・如儡子の斎藤家の位牌を修復して頂いている。その第3回目の修復が終り、8月17日に斎藤家へ搬入され、次の位牌を預か…

「石投水」

●日本最大の出版社、講談社の子会社「星海社」が、4月28日設立された。かつて、光文社や東都書房が設立されたのを思い出す。現在、光文社は活発に活動しているが、東都書房はどうなったのか。それは、それとして、今回の星海社は、Webサイトの企画および…

学恩に謝す

●私は、今、如儡子・斎藤親盛の「百人一首」注釈の研究をまとめていて、数日前に、『砕玉抄』(珠玉の名歌を細かく分解して説明するという意味)の本文の原稿を仕上げた。総ルビとも言える、徹底した啓蒙的な注釈書である。おそらく、百人一首注釈史上、これ…

さようなら 熱帯魚

●今日、プラン・アンド・ネットワークにお願いして、家の熱帯魚を引き上げてもらった。長い間、楽しませてくれて有難う、と小さな熱帯魚にお礼を言った。これからは、玄関が少し寂しいけれど、そのうちに、サイクンが花瓶か何か置くだろう。●熱帯魚は、はじ…

人間ドックの詳細結果

●人間ドックの検査結果が届いた。当日、医師との面談で注意された事が、詳細に記録され、今後の生活上での諸注意が記入されている。■総蛋白6.7、肝臓機能AST30、ALT67、GTP47、脂質代謝、中性脂肪156、HDL47、LDL117、尿素窒…

日本料理 「青山えさき」

●日立市の教え子が、久し振りに東京へ出るので会いたいという。国文での教え子であるが、随分、律儀な方である。毎年、年賀状をくれて、生活に変化があると報告をくれる。高校の教員をしながら、近代文学を研究しているが、その生き方が多彩で、魅力的である…

『徳川幕臣 人名辞典』 発刊

●紀伊国屋書店Book Web からのメールで、『徳川幕臣 人名辞典』の発行を知った。早速注文して、現物が届いた。竹内誠・深井雅海・太田尚宏め白根孝胤 共編、『徳川幕臣 人名辞典』(A5判、804頁、2010年8月20日、東京堂出版発行、12000円…

国立国会図書館サーチ

●今、菊池先生からメールで、国立国会図書館サーチの事を教えて頂いた。先生は、鈴木重嶺や鹿島則文関係のデータを教えて下さった。私も早速アクセスしてみた。すごい世の中になった。●「国立国会図書館サーチ(平成22年8月17日開発版)」が公開された…

和本の虫退治

●今日の朝日新聞、夕刊に、国立国会図書館の和本の虫食い防止対策の記事が出ていた。大型保温テントに66箱のダンボールに詰められた和本を入れて密閉し、濃度60%の二酸化炭素を流し込む。これで2週間、14日間燻蒸するという。2週間は長いが、CO2…

巌祝に寄す

●明治の法律家、鶴田皓が、明治12年のころ、父の80歳の賀を祝して編纂した書画帖『鶴鳴帖』に、鈴木重嶺が一首を寄せている。明治の有名人達が、書や歌や漢詩を寄せている。●「寄巌祝 重嶺 さされいしのむかしの世さへとりそへて 君をいはほによそへつつ…

『旗本夫人が見た・・・』の古書価

●久し振りに、Amazonを検索したら、『旗本夫人が見た江戸のたそがれ』(文春新書、2007年11月20日発行、定価730円)の古書価が24点出ていた。1円・1円・1円・1円・1円・400円(送料無料)・90円・100円・100円・138円・1…

橘東世子・道守展

●三重県朝日町の朝日町歴史博物館から「明治の歌人 橘東世子・道守展」の資料を頂いた。同博物館の学芸員・竹内弘光氏から、松浦詮の『蓬園月次歌集』に関して問合せがあったのは、かなり前の事であった。菅野貴子氏と私で『芸文稿』第2号に松浦詮編『蓬園…

人間ドック 特に異状無し

●毎年、8月に行っている、サン虎の門クリニックの人間ドックへ行ってきた。池袋サンシャイン60にある。私は、このクリニックに20年以上お世話になっている。昭和女子大を定年退職した後も、妻の美容院の保険組合がここと契約していたので、幸いに継続し…

時寛永巳之仲冬下幹

●時は寛永巳の年11月下旬、如儡子の百人一首注釈書『砕玉抄』の脱稿した年月である。巳年は寛永18年(1641)である。著者・斎藤親盛39歳の頃、この膨大な注釈書は江戸で書かれた。著者が脱稿したのは、陰暦11月下旬、現在の12月25日頃。●今…

90歳の学究の見る目

●昨日は、90歳のお祝いを済ませた、笠間先生のお見舞いに行った。重友先生の下で、芭蕉・蕪村・一茶などを研究されてきた。私も日本文学研究会では、非常に多くの御指導を賜り、今もなお、お導きを頂いている。先生は、体調が思わしくなく、このつころ、老…

暑中見舞い

●この時季、暑中見舞いを頂く。ただし、私は、せいぜい年賀状までで、暑中見舞いは出さない事にしている。大体の方は、こちらの方針を理解してくれて、だんだんくれなくなる。それでも、こちらの方針など無視してか、御自分の方針を堅持してか、毎年、下さる…

NTT−DOCOMO + DNP

●4日、NTTドコモと大日本印刷が業務提携したと発表した。これで、電子書籍の業界に、通信3社が出揃い、今後の電子書籍界の展開が、ますます、面白くなってきた。各陣営とも、他社を抱え込むような柔軟な姿勢を示している点が、これまでの企業合併とは異…

今年も ゴムの木 は健在

●昭和47年(1972)4月、私達は、調布の国領町から、千葉市検見川町に転居した。『可笑記大成』の原稿や、近世文学資料類従の『浮世ばなし』の調査に取り組んでいた頃である。総武線新検見川駅の近くの公団の市街地住宅が高倍率の抽選に当った。2DK…

『黒豹 KURO HYO』 NO.124 

●『黒豹 KURO HYO』NO.124 を頂いた。巻頭に尼崎安四の『蛇の死』が載っている。諫川正臣氏の編集後記を読んで、詩人・尼崎安四の凄まじい創作意欲を推測して感激した。尼崎の家の前には掘割があり、いつも清冽な水が流れていたという。尼崎と…