2013-08-01から1ヶ月間の記事一覧

短歌雑誌 『あかね』 9月号 通巻168号発行

●このところ、東京堂出版の『仮名草子集成』第50巻の校正に集中している。やはり、古典文学作品の校訂はシンドイ。殊に老人にはこたえる。この仕事は、駆け出しの頃からやってきたが、厳しくて溜め息の出るものではあるが、常に発見が伴うので、実に魅力的…

『親父の小言』 江戸版発見

●往来物研究の第一人者、小泉吉永氏が、江戸版の『親父の小言』を発見された。貴重な資料の発見である。 。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。 「親父の小言」 今や、湯飲みや掛軸、プレートなど全国各地の土産物屋で目にする「親父の小言」…

遺書と墓石

●人間も、老齢になると、○○霊園とか、○○寺院とかから、電話がかかってきて、お墓はいかが? と問いかけられる。私のように、本を頼りに生きてきた者には、蔵書の処理が大変である。著書も死後50年は著作権があるので、このあたりは整理しておかないと、遺…

死亡記事

●私は、新聞の最後のページ出る死亡記事は、若い頃から、注意して目を通す事にしていた。それは、知っている方々の死を知り、失礼の無いように、ということもあったが、その外に、人の死をいつも意識したいからでもあった。死亡年齢と死亡原因に注意した。早…

烏森・富士川・早川

●今日、小学校の同級生、長田正人君から宅急便が届いた。開けてみたら、新米が沢山入っていた。長田君が、丹精こめて育てて収穫した精米である。早速、電話してお礼を申し上げたら、何時もは、早川の冷たい水で育てている米だけど、今度の新米は、奥さんの実…

如儡子編著 『堪忍記』 の活用

●本日、東北大学の『東北アジア研究』第16巻、2012年2月20日発行に、蝦名裕一氏の論文「「大名評判記」における仙台藩伊達家の記述について」のあることを知った。27頁の力作である。蝦名氏の論文の目次は、次の通り。 1、はじめに―「大名評判記…

深沢七郎 『風流夢譚』 電子化

●今日の朝日新聞によると、深沢七郎の小説『風流夢譚』が電子書籍として解禁されたという。この小説は、昭和35年(1960)12月号の月刊誌『中央公論』に掲載された。主人公は夢の中で、「革命」に遭遇し、「天皇」などが「処刑」される状景を見る。世…

図書館へ行こう

●今日の、朝日新聞の GLOBE は世界の図書館の現状を特集している。 。。。。。。。。。。。。。。。。。 ニューヨークに住むシャグン・マルホトラは4年前、38歳の時に新たなビジネスを自分で始めようと思い立った。彼女がまず訪れたのが、マンハッタンの中…

富田倫生氏を悼む

●インターネットの世界で、電子図書館《青空文庫》を立ち上げて、日本文学の古典を全世界に発信した富田倫生(とみた・みちお)氏が他界された。61歳という若さであった。富田倫生氏の御冥福をお祈り申し上げます。●私は、富田氏と一度もお会いした事は無…

昭和女子大学の就職率

●今日の朝日新聞の30面下段に、昭和女子大学の大きな広告が出ていた。「昭和女子大学の就職率は90.2%(3年連続女子大学ナンバー1)」とある。この厳しい就職状況の中で、学生は、よく頑張っているな、と思う。卒業生の先輩の活躍も関係しているだろ…

血液検査+写真展

●8月2日に、さいとう内科クリニックにお願いした血液検査の結果を、今日貰ってきた。9日に行ったのだが、今日まで夏休みだった。■総蛋白7.1、肝臓機能AST26、ALT36、ALP135、GTP31、CPK170、脂質代謝、中性脂肪128、H…

終戦記念日 河北新報 社説

●今日は、8月15日 第二次世界大戦の終結した日である。 。。。。。。。。。。。。。。。。。。。 河北新報 社説 社説 終戦記念日/平和を維持する力蓄えよう 何らの取り組みもなく、長く平和を保つことは難しい。戦争を知る世代が減って風化が進めば、一…

富士川の水位 −1.39

●このところ、日本全土は、猛暑に見舞われ、また、地域によっては異常気象というか、集中豪雨の被害が出ている。私の家も、「雨水くん」の中は、カラカラで、植木の水に困っている。富士川下りの関係者は、富士川の水位を気にしての運営である。船頭さんがブ…

「江戸文学研究室」

●今日は、嬉しい便りが届いた。本年4月から、近畿大学産業理工学部に勤務することになった、位田絵美氏から『かやのもり』第18号(平成25年7月25日、近畿大学産業理工学部発行)を頂いた。この号の「研究室だより」に位田絵美氏の執筆された「江戸文…

たばこと塩の博物館 スカイツリーの許へ移転

●渋谷のJR駅近くの神南にあった「たばこと塩の博物館」が、墨田区横川に移転するという。菊池先生のエッセイで知った。この博物館は昭和女子大学と近くだったこともあって、大変、お世話になった。学生を連れて、閲覧に行ったことも、何度もあった。また、…

甲州 市川三郷町の花火

●富士川下りのHPを見ていて、意外なことに、山梨の市川三郷町の花火を知る事が出来た。この町が、武田軍団の連絡網として活用された狼煙の生産地であり、江戸時代は、日本三大花火の1つだったともいう。私は、江戸時代の花火を調べていて、静岡の花火は、…

承 春先 先生 来宅

●今日は、猛暑の中、所沢西武へ行って、帰りに、美味しいコーヒーの店、樹屋へ寄って、お馴染みさんと楽しいひと時を過ごして、帰宅したら、昭和女子大の承春先 先生から電話、今、お近くのコメダ珈琲店にいます、とのこと。あわてて、取るものも取らず、コ…

新博士号

●今日の朝日新聞は、博士号取得者の4割が就職難であると伝えている。平成に入って、新しい制度で博士号の授与基準を変更して、従来よりも取得しやすくした。結果として、博士号取得者が増えて、就職難になった。加えて、大学も入学者数が激減して、教員の採…

国会図書館、ネット公開、一部中止

●今日の朝日新聞によると、国会図書館がネット公開している、全88巻の『大正新脩大蔵経』を中止するという。 。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。 著作権が切れ、誰でも中身を公開できる本なのに、国立国会図書館が、出版社の抗議…

岩田博『ひとり出版社「岩田書院」の舞台裏 Part3』

●岩田書院・社長、岩田博著『ひとり出版社「岩田書院」の舞台裏 Part3』が発行された(2013年8月4日、岩田書院発行、定価1500円+税)。著者の岩田博氏は、 。。。。。。。。。。。。。。。。。。 岩田 博(いわた ひろし) 1949年 東京都出…

家族に乾杯、鶴岡・酒田へ

●妻と夕食をしながらテレビを見ていたら、NHKの釣瓶の家族に乾杯で、鶴岡・酒田が出ていた。大山へも訪ねていた。私にとっては、如儡子・斎藤親盛の出生の地でもあり、懐かしい所である。ゲストの野際陽子さんが、出羽三山の手向の宿坊を訪ね、ほら貝の吹…

詩と散文  『黒豹』 133号

■詩と散文とは時間の構成を異にしている 詩とは常に現在に於いて成立つ。それは現在以外の何ものでもない。之れに反して散文は何処までも過去に於いて成立する。それは絶対に完了せる過去でなければならない。 然しながら詩に於ける時間は常に言葉によって秩…

TOEIC レベル B〜A

●レベル TOEICスコア 評価 ガイドライン A 860点〜 Non-Nativeとして十分なコミュニケーションができる。 専門外の分野の話題に対しても十分な理解とふさわしい表現ができる。Native Speakerの域には一歩隔たりがあるとはいえ、語彙・文法・構文のいずれをも…

鹿島則文 という人物

●昭和53年(1978)頃だったと思う。桜山文庫の所蔵者、鹿島則幸氏から、祖父の伝記をまとめて頂けませんか、と打診された。私は、桜山文庫には大変な学恩を蒙っていたので、文庫の収集者・鹿島則文には、大きな関心があった。それで、喜んでお引き受け…

鹿島則文の序文

●先日、高原氏から、鹿島則文の文章を頂いた。大谷秀實の『祭典礼法』に寄せた序文である。末尾に「明治十七年三月 かしまのりふみ」とある。即文は慶応2年(1866)、水戸浪士と交流したというカドで、幕府の忌むところとなり、八丈島へ流された。明治…