2010-09-01から1ヶ月間の記事一覧

伝記研究の方法

■伝記研究の方法 ●私の、如儡子伝記研究は、これまで、全て〔調査報告〕となっている。これには、1つの理由がある。従来の伝記研究は、伝記関係資料を研究者が収集した範囲で、伝記として纏め上げていた。その収集は徹底したものもあるが、やや中途半端なも…

如儡子・斎藤親盛の伝記研究

●歴史上の人物の伝記研究は極めて重要である。我々人間は、天文学的時間に対して極めて儚い、泡沫の如き存在である。しかし、その短く、儚い生命を自らの信念に従って、その生を全うした人間は、少なくない。その、歴史上の取り得のある人物の生涯を追い、こ…

シャープ、電子書籍に本格参入

●今日のテレビのニュースで、シャープが、電子書籍事業に年内にも本格的に参入すると報じていた。大小、2つのタブレット型電子端末を年内に発売するという。電子端末の詳細は、後日、改めて発表するらしい。アップルの高機能端末アイパッドなどに対抗するモ…

世界のなかの 江戸JAPAN

●『歴史読本』11月号が「世界史とリンクする江戸時代260年」を特集してる。 ○大航海時代と徳川家康 ○三十年戦争と島原・天草の乱 ○ハプスブルク家と江戸幕府 ○清朝交替と幕府外交 ○フランス美術と葛飾北斎 ○アヘン戦争と吉田松陰 ○平賀源内・大黒屋光太…

武谷水城旧蔵『雅言解』

●古書店に注文していた、鈴木重嶺の『雅言解』全4冊が届いた。明治12年に出版された鈴木重嶺の著書で、伝統的な歌人・国学者にふさわしい〔雅言〕の解説書である。略書誌を記すと、以下の通り。昭和女子大学所蔵本のもの。■雅言解 半紙本,版本,4巻4冊…

出村 実英子 織展 終わる

●出村 実英子氏の染色・織の個展が今日で終了する。私は、昨年は拝見したが、今年は忙しくて出掛けられなかった。先日、東京原村会に参加して、三越本店新館の宮越屋珈琲に寄ったら、タウン誌『日本橋』があり、これに千疋屋ギャラリーの日程表が出ていて、…

日本の金型技術を守る

●今日の「齋藤金型製作所」の齋藤社長のブログで知ったが、政府が、日本の金型産業の支援に動き出したという。9月17日付の日本経済新聞は、次のように報じている。「金型2社、政府主導で統合 自動車用金型で国内2位の富士テクニカは同3位の宮津製作所…

「なにごともふるき代のみぞしたはしき・・・」

●山本秀樹氏著『江戸時代三都出版法大概――文学史・出版史のために――』が発行された。2010年2月25日、岡山大学文学部発行、非売品。(岡山大学文学部研究叢書29)。巻頭に著者の献辞の紙片が入っている。「なにごともふるき代のみぞしたはしき御学恩…

最終稿の確認

●昨日は、12月に発表する論文の詰めを行うため、国会図書館と都立中央図書館へ出向いた。国会図書館で済むかと思ったら、目指す資料が補修中とのことで、2、3の資料確認をして、広尾の都立中央図書館へ廻った。同館は今年1月にリニューアルしたというこ…

「好古成癖」 → 清掃する事癖と成る

●長い間、古典を研究していると、知らず知らずのうちに、好古癖が付く。知人の中には、中昔のことを研究していて、テレビも家に置かない、という御仁もいる。現世の汚濁にまみれたくないという事らしい。しかし、これなど、ドダイ無理な話であろう。出来るな…

富士川・切り絵の森美術館

●昨日は、第37回・東京原村会が上野精養軒日本橋店で開催され、70名の会員が参加し、齋藤会長さんや幹事のみなさん、現代詩人の佐野千穂子氏、甲骨文の書家・望月翠山先生、経済評論家の古屋茂利氏、それに現代短歌界で活躍し短歌雑誌『あかね』を26年…

世界遺産 アクロポリス

●今週の『週刊 世界遺産』はアテネのアクロポリスである。巻頭に夕日に映えるパテノン神殿が載っている。平成5年(1993)8月23日、アテネ着、バスの中から眺めた光景である。パルテノン神殿の大理石の柱に手を触れて感動した。●次の日、アテネから長…

ますます お元気 草間彌生さん

●『文藝春秋』の10月号の巻頭、グラビアの「日本の顔」に、林朋彦氏撮影の、前衛美術家「草間彌生」が載っている。現在81歳だというが、実に若々しい表情である。83歳で御他界なされた表彰先生の表情もみごとであるが、草間さんの創作中の様子もみごと…

表 彰 先生 さようなら

●今日の朝日新聞の訃報記事で、表彰先生の御他界を知らされた。 まず、表先生の御冥福を心からお祈り申し上げる。●8日の記事には「能楽史の研究に大きな足跡を残した能楽研究者で、法政大学名誉教授の表彰(おもて・あきら)さんが死去していたことが7日わ…

出村 実英子 織展 ―透―

●「出村 実英子 織展 ―透―」の案内状が届いた。昨年、初めて、出村氏の作品展にうかがって拝見したが、実に深みのある染色織りの工芸だと感動した。今年の案内状に印刷された作品は、一段と主題が明瞭で、進化のあとを思わせる。細い純白の細い細い絹糸をク…

デシタル遺産

●今日の朝日新聞・夕刊に、ネット上のデジタル遺産の相続等について報じられている。ネット上に情報を発信している人(例えば私)が、交通事故や脳溢血などで急死した場合、その情報遺産はどうなるのか。私も、時々、フト思うことがあった。私のデータなど、…

萩の花

●妻が植えた萩の花が、ささやかに咲いた。道路に面したスッキリポールの側で秋を告げている。ちょっと変った萩です、とサイクン。庭にも萩があったと思うが、今日、見たら、いつの間にか無くなっていた。私もリタイアして、毎日、家に居るのだから、少し草花…

祝 寿

■お祝いのことば 初秋の候 ますますご健勝のこととお慶び申し上げます 敬老の日にあたり あなたさまの長寿を心からお祝い申し 上げますとともに 多年にわたり 社会の発展のために貢献 されましたことに対して 感謝と敬意を表す次第であります これからも幾久…

読書の秋は 長谷川卓の『犬目』で始まる

●今日から9月、読書の秋である。申し込んでいた、黒田日出男の『江戸屏風の謎を解く』(角川選書)と、長谷川卓の『犬目―高積見廻り同心御用控』(祥伝社文庫、22年9月5日発行、619円+税)が届いた。■『犬目―高積見廻り同心御用控』目次 第1章 助…