2012-08-01から1ヶ月間の記事一覧

二本松 → 酒田 → 長井

●29日、30日は、二本松の斎藤親盛一家のお墓にお参りをして、酒田へ行き、上日枝神社の藤井恒明宮司様にお会いして、「齋藤筑後守記念碑」の拓本を作成した。その後、長井の斎藤家へ伺い、新規に造った仏壇に香を捧げた。●朝、東京駅で、昭和女子大の承…

研鑽する友人

●友人の田中宏氏の古典研究への情熱には、頭が下がる。現役を退き、一介の老人となったならば、その余生をいかに過ごすかは、それは、その人の人生観によるものであり、ハタから、とやかく言うべきことではない。ただ、学生時代からの友の生き方であるとなる…

草稿 脱稿

●このところ、雑誌に発表する、論文、雑記などの草稿の仕上げに集中していた。私の原稿執筆は、万年筆→ワープロ→パソコン、と変わって来た。手書きからワードプロセッサーに変わった時、注意したのは、所謂、優等生の文章では無く、自分の文体をマモルことだ…

整理券 NO 1 辻井伸行

●生まれて初めて、整理券のNO1 を手にした。私は、何でも1よりも2以下の方が好きである。でも、今日は、辻井伸行ピアノリサイタルのチケットを買うために、妻のために、早朝から所沢ミューズへ行って並んだ。10時発売開始であるが、7時30分から並ん…

文芸評論家、梶木剛氏の思い出

●梶木剛氏の新著『文学的思考の振幅』が発刊された(2012年8月20日、深夜叢書社発行、定価3000円+税)。新著と言っても、梶木氏は、2010年5月に他界されている。73歳の若さだった。没後、著書が刊行されたのは、奥様の篤い思いと、出版社…

酒田市十里塚に風力発電

●河北新報の報道によると、酒田市は、十里塚海水浴場のある十里塚地区に6基の発電用風車を建設すると発表した。脱原発の叫ばれている現在、歓迎すべきことである。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。 山形県と酒田市は20日、…

米沢工業高等学校

●斎藤豪盛氏も、友人の渋谷氏も、米沢工業高校の卒業生である。佐藤秀工務店の社長、佐藤秀三氏も米沢工業高校の卒業である。私は、大学へ進む前、佐藤秀工務店でアルバイトをさせてもらった。その頃は、大学の工学部へ行って、1級建築士になりたいと思って…

如儡子の末裔の活躍

●私が如儡子の伝記調査を開始して、斎藤家第13代豪盛氏に、初めてお会いしたのは、昭和62年8月6日であった。斎藤家の菩提寺・松岡寺に参り、斎藤家の墓所に立ち、ここから、調査が始まった。この時、斎藤氏は白の愛車セルシオを運転して、二本松→米沢→…

斎藤氏と田村先生の出会い

●如儡子の研究資料を整理していたら、元酒田市史編纂室長の田村寛三先生の執筆された文章が出てきた。「酒田古町名物語り(1) 筑後町」昭和57年11月発行の『季刊珈琲街』に発表されたものである。文章は、次のように書き始められている。 。。。。。。…

Uターンラッシュ

●毎年のことであるが、この時期、故郷でお盆を迎える人々のUターンラッシュで新幹線や高速道路は大混雑をする。東京に向かう東北、秋田、山形、上越、長野の各新幹線の上り指定席はほぼ満席で、一部列車の自由席は150%に達した、と報じている。●私は、…

第3回 極東アジア工芸家日韓交流展

●昭和女子大学国文科の教え子、出村実英子氏から作品展の連絡が届いた。今回は個展ではなく、「第3回 極東アジア工芸家日韓交流展」というグループ展である。出村氏は、「織の工芸」である。純白の細い絹糸をクサギのガクで染め上げ、横糸を作品のイメージ…

寂しい彼岸花

●細君が球根を植えたプランターに、毎日、水をやっていたら、2、3日前、急に茎が伸びて、真っ赤な花を咲かせた。彼岸花か。それも、1、2本である。こんなに寂しい彼岸花は、初めて見た。6月には、若くしてガンで姪が亡くなった。新盆である。田舎にも行…

ロンドン五輪終了

●今朝、ロンドン五輪の閉会式の模様がテレビで放送されていた。妻も私も、開会式の時のように、ワクワクしては見ていられなかった。クーベルタンも泣いているだろう。 。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。 不正の証拠なし=佐々木監督…

久米美術館

●昭和39年、『文学研究』第19号に第一論文「『可笑記』と儒教思想」を発表した。まず、久米様に見て頂きたく、目黒の久米邸へ伺った。しかし、お手伝いさんだけ居られ、奥様は3日前に調布へ転居されました、間もなく私も参ります、との事。雑誌を奥様に…

久米邦武の書庫

●私は、大学2年の夏休み、目黒の久米邸でアルバイトをした。佐藤秀工務店が久米邸の工事をしていたからである。毎日、灼熱の中で、現場の清掃や監督さんの助手をしていた。休憩には、お手伝いさんが冷たい飲物を出してくれた。そんなある日、久米様の奥様が…

『米欧回覧実記』挿絵の銅版

●今度刊行された、長澤孝三氏の『幕府のふみくら 内閣文庫のはなし』は、どの項目も参考になる事が多い。私としては、井関隆子が、第11代将軍徳川家斉の正室、広大院に、『浜松中納言物語』や『万葉集略解』を献上しているので、あるいは、徳川将軍家の蔵…

長澤孝三氏の快著 『幕府のふみくら 内閣文庫のはなし』

●長澤孝三氏の近著『幕府のふみくら 内閣文庫のはなし』が発行された(2012年9月1日、吉川弘文館発行、定価3300円+税)。早速、拝読したが、実に魅力的な内容である。私は、内閣文庫の蔵書の閲覧については、大学卒業直後からお世話になっていた…

五輪カメラ対決

●今日の朝日新聞によると、ロンドン五輪の取材に使用するカメラの対決で、ニコンとキャノンが、お互いに、我が方が優勢と主張して譲らないとのこと。スポーツは勝ち負けが明瞭で、敗れた選手は、折角、応援して貰ったのに申し訳ないと涙を流す。カメラのメー…

「橘守部の学問 ―斯道文庫コレクション展―」

●橘守部は、江戸後期の国学者である。平田篤胤・伴信友・香川景樹とともに「天保の四大人」と言われている。天明元年(1781)〜嘉永2年(1849)。三重県三重郡朝日町の出身。江戸に出て、国学を学ぶ。今回、三重県、朝日町歴史博物館で、「橘守部の…

友を悼む

●甲府の古屋君から電話があった。同級生の石井君が亡くなったという知らせ。膵臓ガンだったという。昨年の末広会には欠席したが、その前の会には出席した。少し顔色が思わしく無いように思ったがガンだったのか、と今、思う。 心からお悔やみ申し上げる●「俺…

創作  と 研究 

●日本文学研究者が研究活動をしているうちに、創作意欲が湧いてきて、詩や短歌や俳句や小説を創り始めることがある。それとは逆に、詩や短歌や俳句を創っていて、試論や歌論や俳句論や詩歌史などの研究に乗り出すケースも少なくない。●私の尊敬する横山重先…

富士川舟運  スイス☆アルプスに登る!!

●富士川下りのHPで、富士川舟運のオリジナル手拭が、アルプスの登頂者によって山頂で翻ったことを知った。快挙、快挙。 ●現在は、世界の山々を征服する日本人も少なくない。昭和女子大の卒業生、田部井淳子氏は登山家として有名であるが、世界の高峰に挑戦…

久し振りの図書館

●今日は、早朝から市立図書館へ行った。2ヶ月ぶりだと思う。市立図書館は、分館が近くにもあるが、航空公園にある本館の参考図書室が使える。酒田周辺の中世末の地名を調べたいと思った。軍記や物語に出てくる地名の確認は結構手間がかかる。地名辞典は結構…

平林文雄氏の 近著 『山本有三研究』

●平林文雄氏の近著『山本有三研究――中短篇小説を中心に――』が発行された(2012年8月10日、和泉書院発行、定価3800円+税)。まだ、途中までしか拝読していないが、労作、快著だと思う。平林先生は昭和3年のお生まれであるから、現在82歳。頭の…

与謝野晶子 の 声

●菊池先生のエッセイで、志賀直哉の声について採り上げている。 。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。 志賀直哉の声 2012/08/04_Sat_08:36 志賀直哉の声を聞いた。『三代目桂三木助落語全集』に「朝の訪問」のインタビューが残っている。昭和32年、…

国立国会図書館の鹿島則泰

●西村正守氏の「研究ノート 鹿島則泰覚書」を読んだ。則泰の実態に少し迫る事が出来た。国会図書館の生き字引、と言われる理由も少しわかった。掲載されている写真も鹿島則文の長子にふさわしい気品のあるものである。私は、長い間、注意しなかった事を後悔…

日本の大学所蔵特殊コレクション 桜山文庫

●ドイツ‐日本研究所が、日本の大学図書館所蔵の特殊コレクション(特殊文庫)の情報をデータベース化して公開した。その中に、昭和女子大学図書館の「桜山文庫」も収録されている。 。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。 …

一番名主の鹿島則文

●鹿島神宮第67代宮司・鹿島則文は、勤皇思想に関与したとして、幕府に逮捕された。慶応元年(1865)伝馬町の牢に入れられた。同じ牢内に、幕末の大盗賊・青木弥太郎がいて、則文は、弥太郎に推されて一番名主の畳の上に座る。八丈島へ流刑となるまで、…