2009-07-01から1ヶ月間の記事一覧

童門冬二 『鈴木正三 武将から禅僧へ』

●童門冬二の『鈴木正三 武将から禅僧へ』が出た(2009年6月30日、河出書房新社発行、1700円+税)。「仏の道に入った戦国武将 島原の乱で荒廃した地に、領民のこころの復興を期して、ひとりの禅僧が現れた。将軍秀忠の家臣の地位を捨てた、鈴木正…

鈴木重嶺の墓参

●今日は、朝早く家を出て、芸文稿の会に出席、発表は田中氏の『源氏物語』鑑賞、この暑い中で、大部な参考資料を準備してくれて、貴重なお説を拝聴できた。『源語』には、与謝野・谷崎など、多くの現代語訳があるが、与謝野源氏が優れている点を具体例を列挙…

点と点、 線と線、 + 時

●人間、この世に生を享けて、つかの間の活躍をして、やがて黄泉の世界へ。教え子の友人は、茶道を修業する好青年。過日、まずい事になりました、とメールを送って消息を絶つ。実は膵臓ガンでガンセンターへ入院。宣告から1ヶ月足らずで他界された。30代の…

豪雨の中の行軍

●このところ、少々複雑な作業を続けているので、頭のリセットにと散歩に出た。外は雨上がりで陽もさしている。補給のペットボトルをぶら下げて快調なスタート。例の世界平和を祈願して建立された、金剛院の観世音菩薩にお参りして、遠からず参りますので宜し…

 祝す 「仲小路彰研究会」 開設

●三島由紀夫割腹自殺から仲小路彰を思い出して検索したら、何と「仲小路彰研究会」なるサイトが立ち上げられていた。「知られざる歴史哲学者の現代的意義を再発見する!」というサブタイトルが付いている。サイトの管理人は野島芳明氏。●同人は、仲小路彰の…

三島由紀夫 自衛隊に乱入 割腹自殺

●今日の朝日新聞の夕刊「昭和史再訪」は、昭和45年11月25日に、作家の三島由紀夫が、市ヶ谷の陸上自衛隊東部方面総監部に乱入して、バルコニーで演説をして、その後で割腹自殺した現場を訪ねている。三島は自衛隊に体験入隊していて、そのお礼を言いた…

祝す 『近世文学研究』 創刊

●『近世文学研究』という雑誌が創刊された。かつて、近世初期文芸研究会で、近世初期俳諧や仮名草子を私と一緒に研究していた、島本昌一氏を中心にして立ち上げた「文学史探究の会」が発行母体である。『近世初期文芸』よりも一回り小さいA5判の雑誌である…

文学作品の評価

●同郷の詩人・佐野千穂子さんから『山梨の詩 2008』(2009年4月30日、山梨県詩人会発行、定価1500円)を頂いた。佐野さんは賛助会員として執筆されたようだ。「 詩の中の山郷」は、早川町奈良田の訪問記で、田中冬二の詩碑を取り上げている。…

藤城清治の軍艦島

●昨日、朝食をしながら、テレビ朝日を見ていたら、藤城清治の影絵を取り上げていた。今、85歳だと言うのに、長崎の軍艦島を取材していた。無人の廃墟と化した瓦礫の中を、短いズボンを穿いて、ひょこひょこと歩き廻り、観察して、スケッチしていた。その後…

身延山久遠寺 五重塔

●小学校の同級生、若林さんから便りをもらった。思い出せば、この季節、小学校の頃は、富士川の急流でよく泳いだ。ひとみさんの家は富士川に架かる飯富橋の近くだった。実に懐かしい。手紙と一緒に、身延山久遠寺五重塔の落成記念切手が入っていた。3年前の…

Amazon.co.jp 売れ筋ランキング

●Amazon.co.jp売れ筋ランキング 2009.07.10◎旗本夫人が見た江戸のたそがれ・・・・・53101 ◎井関隆子の研究・・・・・・・・・・・・・・・・747315 ◎仮名草子集成・41・・・・・・・・・・・・・1287438 ◎井関隆子日記・中・…

韓国 ・ 仏国寺 ・ 釈迦塔 の 「無垢浄光大陀羅尼経」

●法隆寺に伝わる百万塔陀羅尼経は、印刷が木版か銅版か意見が分かれている。印刷された用紙の検討もされ、用紙へのコーティングの問題も関連し、未だ決着はついていないと思うが、どうだろう。その後、結論は出たのだろうか。●もう1つ、この日本の百万塔陀…

世界最古の印刷物 ・ 百万塔陀羅尼経

●現存する世界最古の印刷物と言われる、百万塔陀羅尼経は、現在、日本に伝えられている。印刷されたのは、奈良時代である。 『続日本紀』宝亀元年(770)4月26日の条に、 「戊午、初テ天皇、八年ノ乱ヲ平グ。乃チ弘ク願ヲ発シ、三重ノ小塔ヲ一百万基造…

世界電子図書館 スタート

●『文藝春秋』8月号に、国立国会図書館長・長尾真氏が、ワールド・デジタル・ライブラリ〔世界電子図書館〕の紹介をしている。今年4月、パリのユネスコ本部でオープン・セレモニーが行われたという。世界32の図書館等のデジタル画像が集められ、世界中の…

百歳 バンザイ !!!

●昨日の昼、NHKの「天地人」を見て、続く「百歳 バンザイ」の「茶道こそ人生」を見た。裏千家で師範をされている百歳の主人公、当然、和服が似合う。弟子を迎える茶室の活花も見事であった。指導も厳しい。しかし、人柄は温和で、お化粧にも気を遣い、健…

『仮名草子集成』 全70巻 刊行中

●昨日、東京堂出版から『仮名草子集成 全70巻(刊行中)』(朝倉治彦・菊池真一・花田富二夫・深沢秋男 他 編)の内容見本が送られてきた。全70巻のうち、45巻までは発行済みである。45巻までに収録した作品は、約170点である。私が大学の卒論に…

 『日経 ものづくり』 6月号に 〔斎藤金型製作所〕

●斎藤金型製作所のHPに、弊社が『日経 ものづくり』6月号に紹介されました。とあったので、近所の書店に、この雑誌の在庫を問い合わせたら、書店経由ではない雑誌とのこと。●「技術がつなぐ 中小企業リレー」という企画である。 「趣旨 日本のものづくり…

『可笑記評判』初校 了

●遅れに遅れていた、『浅井了意全集』第3巻の『可笑記評判』の初校が、ようやく終わった。原稿作成段階でトラブルが発生し、巻1〜巻4が消えてしまった。1度書いたものを再び書くのは実にシンドイ作業であった。全10巻、1400枚の原稿が脱稿した時に…