2010-02-01から1ヶ月間の記事一覧

「板木閲覧システム」 スタート

●奈良大学の永井一彰氏と立命館図書館・アートリサーチセンターで進めていた、「板木閲覧システム」が、2010年2月19日に公開された。奈良大学所蔵の板木5000まいの画像80000コマが閲覧できるようになった。早速、閲覧してみたが、実にみごと…

研究の場  首都圏と地方

●板坂則子氏の大著を目の前にして、古典研究を続けてきた私には、研究の場所という事が、常に大きな問題であった事を思い出す。私は、近世文学の研究を志した時から、古典籍の調査に便利な首都圏にこだわった。東京都心から1時間半以内に住む事を基本にした…

板坂則子氏の労作 『曲亭馬琴の世界』

●専修大学教授・板坂則子氏の『曲亭馬琴の世界――戯作とその周縁』が刊行された(平成22年2月20日、笠間書院発行)。A5判・710頁の労作である。黄表紙・合巻・読本など、膨大な数の作品を遺した大作家・馬琴に対して、真正面から、全面的に取り組ん…

LED電球

●昨夜のテレビのニュースを見ていたら、首都圏のどこかの、電化製品の量販店で、従来の白熱電球の販売を中止し、電球はLED電球のみ販売すると言っていた。従来の白熱電球なら定価100円ちょっとであるが、LED電球は4000円くらいする。消費電力が…

新見正路の日記 公刊

●藪田貫氏編著『大坂西町奉行新見正路日記』が刊行された(2010年1月20日、清文堂出版発行、A5判・530頁、定価10000円+税)。原本は東北大学附属図書館・狩野文庫に所蔵されている。藪田氏がこの新見正路自筆の写本に出会ったのは、平成3…

図書館の情報発信

●菊池氏がエッセイで、最もオープンで利用しやすい図書館として、関西大学図書館をあげておられる。ウェブ目録で和本の検索が出来るし、貴重書以外は和本でも自由にコピーさせてくれるし、著作権の切れたものは、活字翻刻を発表する場合、許可申請が不要だと…

武田信玄・家臣の墓

●オオタカの森の近くに、真言宗豊山派金剛院の広い墓所がある。散歩の途中に時々立ち寄って、観音様にお参りしているが、その中に、ひときわ広いお墓があり、大きな改葬碑が建っている。気になっていたが、昨日、拝見した。●改葬碑によれば、家祖は、志村遠…

久し振りの散歩

●このところ、雨や雪や風の関係で、思うように散歩が出来ない。今日は久し振りに晴れたので、散歩に出掛けた。散歩のコースも、A・B・C・D と4コースほどあるが、今日は30分ほど歩くと、武蔵野の雰囲気もあり、さらに足を延ばすとオオタカの森という…

ギリシャ神殿の危機

●私は、平成5年(1993)8月、ギリシャのパルテノン神殿の大理石の柱に直接触れて、夢のように感動した。石田英一郎先生の文化人類学の講義を受けて、憧れていた大理石の輪切りの柱が目の前にあることに感動した。金融ビッグバン以後の、円高の恩恵であ…

アスリート・上村の珠玉の涙 

●バンクーバー冬季五輪、モーグルの上村愛子が4位になった。私は、昨日、テレビに釘付けになって、女子モーグルの中継を見た。長野7位、ソルトレーク6位、トリノ5位、そして今回4位。上村の後で競技した選手2人が転倒した。もう1人転倒すれば、上村は…

仮名草子の写本

●『思文閣古書資料目録』第216号(平成22年2月)に、仮名草子『ひそめ草』の写本が出ていた。伝九条幸家の筆という。全3帖で、表紙は紺の紙に金箔散、金泥の下絵入で、中央題簽の立派な写本。江戸前期写という。公家・九条幸家は、寛文5年(1665…

『可笑記評判』 → 『砕玉抄』

●ようやく、『浅井了意全集』仮名草子編・第3巻『可笑記評判』の再校の校正が終わった。長かった。『可笑記評判』全10巻、597丁、1194頁。全体では414000字+振り仮名、おそらく、80万字以上の著作である。著者は仮名草子作者の浅井了意、…

国会図書館・電子納本を義務化

●私たちが、本や雑誌を発行した場合、国立国会図書館へ1部納本する義務がある。その代わり、国会図書館では、それらの本や雑誌を保管して、人々の閲覧にも対応してくれる。本を出す者としては、自分の書いた本や雑誌が、後世へ伝えてもらえるという点で、有…

大禹は寸陰を惜しむ

●現代破体書道界の第一人者、松本筑峯氏が他界された。平成21年12月22日、享年91歳であった。心から御冥福をお祈り申し上げる。●松本筑峯氏は、大正7年(1918)茨城県下妻市に生れ、東京美術学校(東京芸大)卒業。昭和30年、東洋書道芸術学…

作家の日記 2009年

●『新潮』2010・3 で「小説家52人の2009年日記リレー」を掲載している。大江健三郎の「二〇〇九年一月一日」から始まって、田中慎弥の12月31日まで、52人の現代作家が、日記を書いている。早速、読んでみたが、実に面白い。もちろん、私に…

鈴木重嶺とその周辺

●私が、鈴木重嶺・翠園に出会ったのは、昭和51年(1976)のことである。30年以上前のことである。以後、調査・研究してきた成果を、HP「近世初期文芸研究会」に公表してきている。現在の内容は以下の通りである。 ・・・・・・・・・・・・・・・…

衝撃がない アイパッド の衝撃

●2月10日付の『Newsweek日本版』でアップルのアイパッドを取り上げている。「鳴り物入りのタブレットPCにiphoneのような革命的な進化はない・・・ように見える」と見出しを付けている。しかし、私の関心のある電子書籍に限ってみると、アップル社は、…

2月3日 節分

●今日は、節分で、どこの家庭でも、神社でも豆まきが行われたようである。私の家では、もう子供はいないし、その雰囲気は無い。私の子供の頃は、鰯の頭を柊の枝に付けて軒に飾り、枡の大豆を「福はうち、鬼は外」と叫びながら、家の外と内に撒いて、後で枡の…

「ガラパゴス」から脱して世界へ

●今日の朝日新聞の社説のサブタイトルである。先日、私がビックリした、JR東海が、超伝導リニア新幹線をアメリカへ輸出する件を取り上げている。日本の鉄道の技術水準は、世界のトップクラスなのに、日本仕様にこだわって世界に進出できなかったという。今…

はてなダイアリー市民 金メダル 獲得

●ユーザー登録から本日までに日記をつけた日数:300日 ★★はてなダイアリー市民★★ 本日、目出度く、はてなダイアりーの金メダル市民に昇格した。 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 称号 〔記録王〕 授与さる…