「ガラパゴス」から脱して世界へ

●今日の朝日新聞の社説のサブタイトルである。先日、私がビックリした、JR東海が、超伝導リニア新幹線アメリカへ輸出する件を取り上げている。日本の鉄道の技術水準は、世界のトップクラスなのに、日本仕様にこだわって世界に進出できなかったという。今回のリニア輸出は、そのこだわりからの脱出だという。「門外不出」の日本のリニア技術がアメリカで実用化されるならば、日米のきずなを、経済面と地球温暖化対策の両面から強める効果もある、と指摘している。

●私は、日航再建の方法のニュースよりも、実験線のリニアを、東京――名古屋間の開通に先立って、相模原――甲府間を営業開始するというニュースに目を奪われた。そして、その先に、アメリカへの技術輸出を想定していたJR東海の戦略に驚いた。全世界の上空を人工衛星が飛んでいる現在、ガラパゴス技術では、もはや通用しないだろう。

■■朝日新聞 社説 2010・2・1