2009-02-01から1ヶ月間の記事一覧
●東京学芸大学の「近世文学「叢」の会」から『叢 草双紙の翻刻と研究』第30号が刊行された。B5判・286ページの大冊である。黒石陽子氏の『新板 根元石橋山』はじめ、10作品と前号の補説が収録されている。各執筆者が、1年間研鑽を重ねてきた成果が…
●我が家にも、遂にきました、オレオレ詐欺の電話が。昨日、3時過ぎ、電話が鳴って、出てみると、息子の名前を3回ほど連呼する。声の調子は似てはいるが別人と判断、名前の連呼のみで要件へ進まない。何を言ってるんだっ!! と一喝したら電話は切れた。す…
●斎藤康盛・豪盛氏が経営する「(株)斎藤金型製作所」は長井市の工業団地の中にある。20年ほど前に、伺った時は、敷地内にテニスコートが2面あった。現在は、工場と倉庫に変っていた。19日に伺った時は、ISO関係の会議があって、担当社は会議室であ…
●19日の夕食は、如儡子・斎藤親盛の御子孫の家で頂いた。第13代豪盛氏(輝利氏)と、第14代康盛氏(輝彦氏)と共に、奥様の調理された米沢牛のステーキを頂いた。誠に美味。現在、斎藤金型株式会社の豪盛氏は会長に就任、康盛氏が代表社員(社長とは呼…
●藤島から酒田へ向かう途中、鶴岡市立図書館へ寄った。ここも15年振りの訪問である。郷土資料室をお訪ねして、研究員の秋保氏にお会いした。その後、『古代・中世史料 上下』が刊行され、新たに史料が収録されていた。ここでも貴重な情報を頂いて、車は酒…
●17日午前、山形新幹線・赤湯駅で下車して、斎藤家第13代・豪盛氏と合流した。長井市の斎藤家に寄って奥様に久し振りにお会いした。先祖代々の仏壇を拝して、国道112号線を一路藤島へ。昨日から降り積もった雪は次第に深くなり、寒河江・湯殿山辺りで…
●中西裕氏の『ホームズ翻訳への道――延原謙評伝』(2009年2月10日、日本古書通信社発行、2500円+税)が発行された。目次は見たが、まだ、全体を読んではいない。巻末の「延原謙著作目録稿」は40頁に及ぶ労作。評伝を支える諸文献の注記は290…
●丸山茂氏の『国文学研究史』が、文芸社から出た(2009年3月15日発行、B6判、136頁、定価1100円+税)。昨年3月に新風社から出版されたが、今回、索引を追加し、難しい人名や書名に振り仮名を付けている。小冊であるが、大きなテーマを分か…
●今日は、朝早く家を出て、まず、江戸川橋の印刷博物館へ行き、要件を済ませて、久し振りに美術の森へ廻った。久し振りに、現役時代なみの活動をしたら、ヘトヘトに疲れた。●昨年、教え子の飯沼さんに誘われて、トッパンの印刷博物館の企画展「ミリオンセラ…
●『浅井了意全集』 仏書編・1 が発行された(B5判、710頁、18800円+税、岩田書院発行)。仏書編は影印で、この巻には、『勧信義談鈔』『仏説善悪因果経直解』『阿弥陀経鼓吹』の3作品が収録された。責任編集・解説は和田恭幸氏。●浅井了意は仮…
●山本秀樹氏の『江戸時代の三都(江戸・京都・大阪)出版法制の比較研究』が出た。これは、出版社からの発行ではなく、科学研究費補助金を活用しての研究成果であり、それを、ある部数印刷して研究者に頒布したものである。山本氏は「前言」で、 「本表の中…
●Amazonで、拙著『旗本夫人が・・・』を見たら、99、100、100、100、230、250、298、300、410、767、500、555、1964円、の13点が出ていた。新本定価は730+税である。読み終わった本を50円位で古書店は…
●私は、昭和53年から56年にかけて、『井関隆子日記』全3巻を勉誠社から刊行した。この日記の原本との出会いから校訂本完結までは9年間かかった。著者の筆跡は多少くせはあったが、見事な自筆写本であった。全体では64万字くらいであるが、私は、これ…
●もう何十年も前、近代の研究者から質問された。古典を現在の活字に置き換えるのは研究ですか? ただ、変体仮名を活字体に変えるだけでしょう? 私は、何もコメントしなかった。彼女はこの仕事を否定的に捉えていて、その裏付けをとろうとしていたのが分かっ…
●「書を校するは塵を掃うが如し」書物を校合する作業は、塵を掃いても完全に掃き尽くすことが出来ないのと同じように、何回校合しても、完全な本文にすることはむつかしい。出典は、中国、宋の沈括の『夢渓筆談』である。「宗宜献、博学にして、喜びて異書を…
●今月は、如儡子の伝記調査のため、山形の藤島・酒田へ行く予定。その打合せの電話を入れたら、若社長がおられ、会長の豪盛氏はすでに帰宅された由。長井市のSAITO MOLD(斎藤金型製作所)である。お蔭さまで、久し振りに、3代目社長の斎藤輝彦氏…
●今日は、新所沢ロータリークラブの例会で、スピーチをした。この例会は毎週行われている。全員が集まって、共に食事をし、奉仕活動の計画や結果報告をして、握手を交わし、強い絆を結んでいる。指名されたら、キチンと大きな声で返事をし、礼をし、拍手を送…
●仮名草子『可笑記』の作者、如儡子・斎藤親盛は、東禅寺右馬頭・勝正を自分の母方の祖父(おぢ)だと言っている。同書、巻5の20で、次の如く記す。「(父の言うには)汝が母かたの舅(おぢ)、東禅寺右馬頭、つねに申されけるは、運は天にあり、鎧はむね…
●正宗は、鎌倉時代末期から南北朝時代初期に活動した刀鍛冶の名工である。相模の国の「相州伝」の完成者といわれている。刀工・正宗の作品は大部分が無銘とのこと。現在、伝わっているのは、国宝9点、重文10点、名物41点らしい。●その中の1点に、「刀 …