懐中時計

●今日は、新所沢ロータリークラブの例会で、スピーチをした。この例会は毎週行われている。全員が集まって、共に食事をし、奉仕活動の計画や結果報告をして、握手を交わし、強い絆を結んでいる。指名されたら、キチンと大きな声で返事をし、礼をし、拍手を送る。人間生活の中で基本となる事を実行している。今日は私も国歌とロータリーの歌をうたった。心が洗われる歌詞である。

●さて、私のお話は「幕末の江戸城大奥の日蓮宗信仰」を取り上げた。天保11年〜13年、どうして、あれほどまでに、本丸大奥で日蓮宗がハバをきかしたのか。井関隆子の書き残した記述に基づいて、申し上げた。

●議事が進み、会長さんが私を紹介してくれた。私の番である。時間をオーバーしては済まないので、腰の懐中時計をはずそうとしたが、なかなか外れない。慌てると、なおさら紐は絡まる。近くのテーブルの方が応援に来てくれた。ようやく外れて、お話に入ったが、途中を少し飛ばして、何とか定刻に終われた。各業界の第一線で活躍される皆様に対して、こんな内容で宜しかったでしょうか、と済まない思いで会場を辞去した。

■■ SEIKO 300013 鉄道員使用の懐中時計 A−FUKASAWA のネーム入り。昔の鉄道員はウォルサムを使用していた。

■■私は若い頃から、腕時計は使わず、懐中時計専門。現在、5〜6個を時々取り替えて使用している。全部では、10個くらいはある。大学のエレベーターの中で、思わず時間を見たら、隣に乗っていた美人の先生が、素晴らしい時計ですネ、と言われた。イエ、安物です。と応えたら、センセイですから、そんな事はないでス、と。
期末テストの時、これは、ロレックスだから、時間のことは心配しないで、問題に集中しなさい、と言ったら、前列の学生の顔がポーッと赤くなったのが懐かしく思い出される。
私は、ロレックスの50万や80万もする時計には興味がない。時計は、時間が正確であれば、事足りる。せいぜい、万年筆のモンブランの149止まりである。