新見正路の日記 公刊

●藪田貫氏編著『大坂西町奉行新見正路日記』が刊行された(2010年1月20日、清文堂出版発行、A5判・530頁、定価10000円+税)。原本は東北大学附属図書館・狩野文庫に所蔵されている。藪田氏がこの新見正路自筆の写本に出会ったのは、平成3年(1991)だという。20年近い研鑽の成果として、私達はこの貴重な日記を読むことが出来る。その学恩に感謝しなければならない。

●新見正路(しんみ・まさみち)は、幕臣歌人嘉永元年(1848)没、58歳。御小納戸・御使番・目付・大坂西町奉行・御側御用取次を勤め、『徳川実紀』の編纂に従事した。今回、刊行されたのは、文政12年(1829)〜天保2年(1831)の、大坂西町奉行在職中の日記である。藪田氏の解説に導かれながら、この日記を読む時、私達は非常に多くの事を知ることが出来る。

●実は、私の研究している、井関隆子の夫の井関親興は新見家の出である。従って、私は、新見家に関しても調査・研究すべきであった。しかし、研究主題の関係もあって、ついつい、着手せずに今日に及んでしまっている。そのような関係もあり、今回の藪田氏の、新見正路日記の発掘には、心から感謝している。
★本書の詳細→http://www.ksskbg.com/sonota/shin.htm


■■藪田貫氏編著『大坂西町奉行新見正路日記』

■■『新見正路日記』の原本(同書より) 

■■新見正路の墓碑(同書より)