寂しい彼岸花

●細君が球根を植えたプランターに、毎日、水をやっていたら、2、3日前、急に茎が伸びて、真っ赤な花を咲かせた。彼岸花か。それも、1、2本である。こんなに寂しい彼岸花は、初めて見た。6月には、若くしてガンで姪が亡くなった。新盆である。田舎にも行かず、毎日机に向かっている私に、おじさん、オボンだよ、と姪が呼びかけたのかと思った。

彼岸花と言えば、野原や木陰に、真っ赤に群生しているイメージしかなかったが、今年、4月頃、妻が、たった2つのプランターに、5、6個の球根を植えたという。それが、今、姪を弔う如く、ひっそりと、花を開いた。
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彼岸花
道端などに群生し、9月中旬に赤い花をつけるが、稀に白いものもある。その姿は独特で、夏の終わりから秋の初めにかけて、高さ30 - 50cmの枝も葉も節もない花茎が地上に突出し、その先端に包に包まれた花序が一つだけ付く。包が破れると5 - 7個前後の花が顔を出す。花は短い柄があって横を向いて開き、全体としてはすべての花が輪生状に外向きに並ぶ。花弁は長さ40mm、幅約5mmと細長く、大きく反り返る。
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■ひっそりと開花した、我が家の彼岸花