友を悼む

甲府の古屋君から電話があった。同級生の石井君が亡くなったという知らせ。膵臓ガンだったという。昨年の末広会には欠席したが、その前の会には出席した。少し顔色が思わしく無いように思ったがガンだったのか、と今、思う。

 心からお悔やみ申し上げる

●「俺は何になるのか、もう決りましたか。それが中学教育の目的である。」国語担当の麻生是大先生が、卒業記念のノートに書いて下さった言葉である。私は、原中学を卒業する時、大工になりたいと心に決めていた。進路計画にもそう書いて、提出していた。高校進学の友、佐野君は「君も卒業して実社会へ出るとなると、つらい事だと思うが、悪の道に進む事無く生きて欲しい。」と書いてくれた。私は、高校へ行かず、腕の良い大工になりたいと思った。

●石井君は、大工ではなく、建具屋になったと、後で知った。後年、同級会で合うたびに、石井君とは、良く仕事のことを話し合った。優れた建具職人として、良い仕事をしているのが分かった。少し、羨ましい人生だと思っていた。もう、彼とは合って、語り合うことはできない。

■石井君は こんな仕事をしていたのだろうか