デシタル遺産

●今日の朝日新聞・夕刊に、ネット上のデジタル遺産の相続等について報じられている。ネット上に情報を発信している人(例えば私)が、交通事故や脳溢血などで急死した場合、その情報遺産はどうなるのか。私も、時々、フト思うことがあった。私のデータなど、取るにたりない、何の役にも立たない内容ではあるが、人によっては、一儲けできるデータの持ち主もいる。その相続サービスがアメリカでは拡大しているという。日本でも、今から考えないと遅いと思う。

●私は、平成11年(1999)に、菊池先生の協力を得て、「近世初期文芸研究会」というHPを開設し、以後、次々とデータを蓄積してきた。また、昭和女子大学の「深沢秋男研究室」にも、ドシドシとデータを入力してきた。これは、定年退職の時に、「近世初期」にコピーした。その外、ウェブ日記やブログもかなり書き散らしているので、これも膨大な量になるだろう。

●私は、今日、所沢市長から「お祝いのことば」とプレゼントを頂いた。75歳になったので、敬老の日の行事である。従って、何時、なんどき、ポックリと逝っても不思議ではない。従って、私のデジタル遺産(利用価値は無い)の処理は、息子と菊池先生にお願いしたいものだと、ひそかに、心の中では思っている。

■2010・9・3、朝日新聞・夕刊