世界のなかの 江戸JAPAN

●『歴史読本』11月号が「世界史とリンクする江戸時代260年」を特集してる。
大航海時代徳川家康
三十年戦争と島原・天草の乱
ハプスブルク家江戸幕府
清朝交替と幕府外交
○フランス美術と葛飾北斎
アヘン戦争吉田松陰
○平賀源内・大黒屋光太夫間宮林蔵・・・

●いずれも興味深いテーマで楽しく読める。特集論考として、敬愛する研究者・位田絵美氏が、「世界を知る入門書『和漢三才図会』」を執筆しておられる。これも、興味深い一編である。

●『和漢三才図会』は正徳(1711)の頃、大坂の医師・寺島良安が編纂した、全105巻の百科事典である。私も、近世文学の解釈や校注作業には、大いに活用している。位田氏は、この中から、特に巻13「異国人物」、巻14「外夷人物」を取り上げ、中国の『三才図会』と『和漢三才図会』を比較しながら、当時の日本が外国文化をどのように摂取し、対応していたか、という側面を明らかにされている。興味深い論考である。

■『歴史読本』11月号