富田倫生氏を悼む

●インターネットの世界で、電子図書館青空文庫》を立ち上げて、日本文学の古典を全世界に発信した富田倫生(とみた・みちお)氏が他界された。61歳という若さであった。

富田倫生氏の御冥福をお祈り申し上げます。

●私は、富田氏と一度もお会いした事は無いが、菊池先生が《J−TEXTS 日本文学電子図書館》を立ち上げる時、《青空文庫》は、既に大きな活動をしていた。そういう意味で、富田倫生氏の活動は、ネット社会に1つの道を開拓したものである。《青空文庫》は多くのスタッフによって、今後、ますます活発な活動を継続してゆくものと思うが、富田氏の早すぎる御他界は、惜しんでも余りあるものがある。
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富田倫生さん死去 「青空文庫世話人
富田倫生さん
 インターネット上の電子図書館青空文庫」の世話人で、著作権の保護期間延長に反対を訴えつづけた富田倫生(とみた・みちお)さんが16日正午すぎ、肝臓がんのため岐阜県内の病院で死去した。61歳だった。葬儀は近親者のみで営む。
 広島市生まれ。編集プロダクション勤務を経て、ライターとして独立。自著「パソコン創世記」が絶版となり電子版を作った経験から、電子テキストの共有サービスを構想、97年に仲間と青空文庫を始めた。2011年には著作権が切れた本を中心に登録数が1万点を超えた。
 30代でC型肝炎を発症し、闘病しながら青空文庫の運営にあたった。近年は、著作権の保護期間を死後50年から70年に延長する動きに対し、「過去の作品を利用しにくくなり、文化の発展が阻害される」として反対運動に力を注いだ。著書に「本の未来」などがある。   【朝日新聞 より】
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朝日新聞 デジタル より