詩と散文  『黒豹』 133号

■詩と散文とは時間の構成を異にしている
詩とは常に現在に於いて成立つ。それは現在以外の何ものでもない。之れに反して散文は何処までも過去に於いて成立する。それは絶対に完了せる過去でなければならない。
然しながら詩に於ける時間は常に言葉によって秩序づけられる。言葉は時間を代表する。言葉が自ら具体化する処に時間が渦巻きつつ流れる。
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●『黒豹』133号が発行された(7月30日)。この、館山で発行される詩誌には、尼崎安四の詩と、竹内勝太郎の試論が必ず掲載されている。その詩と試論を読むたびに、私は、詩というものの真実を考えさせられる。竹内勝太郎は1935年に没している。私の生まれた年である。竹内勝太郎とは何人か
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竹内勝太郎出典: フリー百科事典『ウィキペディアWikipedia)』
移動: 案内、 検索 竹内 勝太郎(たけうち かつたろう、1894年10月2日 - 1935年6月25日)は日本の詩人。京都府京都市生まれ。
私立清和中学校を中退。フランスの象徴派詩人ステファヌ・マラルメに影響を受け象徴詩の世界へ。、1928年にはフランスに渡りポール・ヴァレリーに傾倒。その詩技法は「美を破壊する美」へと変化していく。1929年には帰国。1935年、黒部峡谷黒部川に墜落し行方不明。
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●なるほど、そういう詩人であったのか。言葉の芸術としての詩について、真剣に探究していたのだと思う。 『黒豹』の詩作活動に敬意を表する。
■ 『黒豹』 133号