『旗本夫人が見た・・・』の古書価

●久し振りに、Amazonを検索したら、『旗本夫人が見た江戸のたそがれ』(文春新書、2007年11月20日発行、定価730円)の古書価が24点出ていた。1円・1円・1円・1円・1円・400円(送料無料)・90円・100円・100円・138円・160円・190円・230円・230円・290円・298円・298円・300円・307円・400円・410円・550円・600円・1422円。このほかに送料340円が追加される。3年前に出した新書が、5つの古書店では、タダでいいから持っていきな、という事らしい。最後の1422円というのは、意味がよく分からない。

●「日本の古本屋」では、『井関隆子の研究』(和泉書院、2004年11月1日発行、定価10000円)が4点出ていて、9500円・10000円・7800円・7350円。『井関隆子日記』(勉誠社、1978年11月30日発行、全3巻、定価13500円)が1点出ていて、28000円。因みに「日本の古本屋」には『旗本夫人が見た・・・』は1点も出ていない。

●古書の市場価値というのは、こんなものであろう。私は、古書店で定価の半値になるような本は、恥ずかしいから出さないように努力している。その意味では、文春新書は恥ずかしい。私が「自著を語る」に、これを入れなかったのは、このような意図がある。

■Amazonの『旗本夫人が見た・・・』