終活本丸

終活本丸

●私にとって、終活の本丸は、何と言っても蔵書の処置である。これまでも、蔵書の移動は何回かあった。大きなところでは、研究室が大学3号館から大学1号館に移動になった時。適宜、卒論担当の学生に手伝わせるように、との連絡があったが、国文科の中では、私が群を抜いて大量だった。どの段ボールにも「深沢」と書いてある。顰蹙を買うのは必定。そこで、日曜日の誰も居ない日に、息子と息子の友人に手伝ってもらって、1号館の副学長の岡村先生の、理系の広い研究室に、一旦保管させてもらった。9階の研究室への移動は、土日に一人で、少しずつ運んだ。
●この時、部屋の片面全面に、天井までのスチールの本棚を購入、これで、だいぶ沢山の本や雑誌が保管できた。この頃、研究室で蔵書が多かったのは、歴文の本多先生と私ではなかったかと思う。
●定年の少し前、上海交通大学へ、研究室の書籍、約1000冊を寄贈した。運賃は大学で負担してくれた。後で、先方から、寄贈証明書のような立派な書状を貰って恐縮した。残りの書籍は、必要なものは、自宅に宅急便で送り、残りは、関係者や、学生に差し上げた。
●今度は、最終処分ゆえ、大量で、大変である。書籍・雑誌のほかの資料が膨大である。私は、1冊の本を出すと、その関係資料を1つ〜3つの段ボールに入れて保管していた。雑誌関係の資料も沢山ある。これらは、既に、前々から整理して、150箱くらい、資源ごみ出した。私は、雑誌も3つ出していたので、この在庫の処分も大変だった。4000冊と、8000冊を2回に分けて、資源ごみに出した。
●今回の蔵書の最終処分も、6日間、飛び飛びでかけて、ようやく、本日目鼻がついた。大量の書籍を処分するのは心がいたむけれど、仕方の無いことである。あとは、古書店さんにお任せする。とにかく、精神的にも肉体的にも疲れた。