ゴムの木に花が咲いた

●私は、もう45年も前、千葉市検見川町の市街地住宅に住んでいた。『井関隆子日記』の研究をしていた頃である。4階の部屋に、どこかのおばさんがゴムの木を売りに来た。300円かなんかで買って、机の上に置いて眺めながら原稿を書いた。
●昭和52年、所沢に引っ越した。こちらは、千葉と違って寒い。毎年、冬の間はゴムも書斎に入れて、暖房して育ててきた。昨年、余りに大きくなりすぎたので、枝を伐って、4つの小さな鉢に植えた。今は親木と4つの小鉢である。
●奇跡は、今朝、11時頃に起きた。ゴムの親木の枝に、小さな花の蕾が咲いたのである。ゴムの木に花が咲くかどうか、知らないけれど、とにかく、薄いピンクの蕾が咲いたのである。了意の『伽婢子』の校正を毎日毎日やっているので、こんな奇跡が起こったのか。
■蕾を付けた、ゴムの木





●この奇跡を細君に報告したら、細君は、大笑い。誰か引っかかると思いました、と。細君の仕業でした。私は、このゴムには、特別の思い入れがあったので、全く、この細君の細工に気付かなかった。不覚。
■本当の ゴムの木の花  ネットより