小手差原

●菊池先生から、明治43年に出版された『佳調都々逸集』に小手差原が出ていますよ、と教えて頂いた。早速、国会図書館近代デジタルライブラリー を開いて確認した。
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隠す袂の小手差原に今朝はたばしる玉霰
【声曲文芸研究会編『佳調都々逸集』(明治43年6月10日。磯部甲陽堂)65頁(冬の部)】
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●私は、都々逸は、よくわからないので質問したら、
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今朝の小手差原は冷え込み、一面に霜が降りている。折しも霰がバラバラと降ってきて地面に勢いよく跳ね返っている。私は思わず手先を袂に入れた。
というようなところでしょうか。着物時代の話で、手袋などなかったのでしょう。
叙景中心の歌で、深みのあるものではないと思います。
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●このように教えて下さった。私の住む、小手指は寒い。秩父おろしの関係だと聞いている。千葉から転居した時、持って来た夾竹桃が寒さで枯れてしまった。夾竹桃千葉市の花で、息子が誕生した時、市役所で頂いたものである。同じ千葉から持って来たゴムの木は、今も元気である。夾竹桃も家の中で育てればよかった、と今も残念に思っている。
●今は「小手指」と表記する。引っ越した時、サイクンは「こてゆび」と読んでいた。小手指が原は古戦場として有名である。古戦場の小手指原も、今は、家が立ち並び、市民プールもあり、近代化してはいるが、散歩の途中には、その面影が残っている。
●菊池先生、有り難うございました。でも、都々逸、私には、よく、わかりません。
■都々逸 の 小手差原


小手指が原の古戦場

■現在の小手指駅