アカ汲み

富士川下りのブログで「アカ汲み」という事を教えられた。自然を相手にする私達は、雨や風やに多くの恵みと、また被害も受けている。富士川下りは川の水位が問題で、水位が下がれば運航に支障が生じる。船頭さんたちはにとっては、雨が降れば、「アカ汲み」という仕事もある。
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水位と言うのは降水後、後からじわじわ上がってきますが、
船に雨水が溜まるのはダイレクトですから待ったなしです。
降水のピークは夜中の3時前後で、
昨晩は2時頃に船頭かしらと二人でアカ汲みをしに行きました。
停電もしていて暗闇の中、時折光る美しき雷を見つめながらのアカ汲み。
こんなランドスケープが見られるのなら苦になりませんね。
写真は今朝のアカ汲みの様子。
※アカ汲みとは船底に溜まった水を汲み取ること。
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●「アカ汲み」とは「淦汲」で、「船中にたまった水をくみ出すこと。また、その道具。」(『日国』2版)である。語源は、サンスクリットの「閼伽」(仏に供える清水、香水などのこと)と関係しているらしい。水が中に入るのを忌んで「閼伽」と言い換えたという。とにかく、舟にとって浸水は、即、死につながるので、大変なことである。船頭さんたちが、雨の降り具合をみて、夜中に働くのもよくわかる。