宮崎駿監督 引退宣言

●昨日、テレビで、アニメ作家・宮崎駿の引退会見を見た。アニメ制作の実体の厳しさをヒシヒシと感じた。72歳である。1日7時間、机に向かって仕事をする。それでは間にあわず、12時間にもなる。これは、もう限界だという。アニメ創作の現場は知らないが、私の姪が、この仕事に従事しているので、その厳しさは想像できる。宮崎は、何百人ものスタッフを指導して、大作の構想から完成までを取り仕切る。心から尊敬の念が湧いてくる。会見に臨んだ宮崎監督の表情は、実に爽やかだった。
●私は、特にアニメを見てもいないし、宮崎監督に興味があったわけでも無いが、もう随分前に、小手指西友でアシックスのサルティスを買おうと思ったら、1階の吉野屋へ行くように言われた。吉野屋で注文した時、良い靴が並んでいたので、履き心地をたずねたら、「宮崎駿監督も履いてますよ」という答え。この時、宮崎監督も所沢に住んでいると知った。私は、それから、専らMEPHISTOを愛用しているが、確かに履き心地は良い。安定感がある。時々、テレビに出る監督の靴に注意するようになった。
●宮崎監督は、所沢の狭山丘陵の自然保護にも協力されて、「トトロの森」と呼ぶことも許可されたという。自然を守るために募金を集めて、1坪ずつでも森林を買い取っている。妻は、何坪分かを募金したと言っていた。
宮崎駿監督は、『分類の発想』の著者・中尾佐助の学問に興味をもっておられるという。
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中尾佐助の思想
宮崎に深く影響を与えた思想に、植物学者中尾佐助による「照葉樹林文化論」がある。ヒマラヤ山脈南麓から中国南部・日本本州南半分までを含む地域が、茶・酒・柑橘類などの特色を持つ共通の農耕文化圏に含まれるとするこの学説に、国家の枠を乗り越える視点を与えられ、「呪縛からの解放」感を味わったという。この影響は特に『もののけ姫』に強く表れており、その後も宮崎はインタビュー・対談など事ある毎に中尾佐助を引き合いに出している。  
                 【ウィキペディア より】
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●アニメから撤退しても、まだ、72歳である。きっと良い仕事をしてくれるものと期待している。
■引退の記者会見をする、宮崎駿監督  朝日新聞デジタル より

■「トトロの森 1号地」 朝日新聞 埼玉版