ヘンドリック・シェーン の論文捏造

●今回の、STAP細胞騒動で、かなり前に、NHKのテレビでみた、ベル研究所の研究員、ヘンドリック・シェーンの論文捏造を思い出した。私は、テレビを食い入るようにみたが、大変なショックだった。彼には、明らかに悪意があった。
●しかし、今回のSTAP細胞一件では、研究者などの研究手法、研究倫理に関する未熟さを痛感した。朝日新聞によると、小保方氏は、画像の切り張りをいけない事とは認識していなかったという。私など、開いた口がふさがらない。その程度の研究者が、日本では活躍しているのか、そう思う。
●ヘンドリック・シェーンは、アメリカのベル研究所の研究員になって、大変な活躍をする。『ネイチャー』や『サイエンス』などに多数の論文を発表するが、その本数など、私には考えられない量であった。しかし、彼の論文の理論に基づいて、他の研究者が追実験しようとしても出来なかったという。最終的に、ドイツの出身大学の、彼の実験室を訪れて、その実験設備がテレビに映ったが、それは、大変なシロモノだった。
●彼は、画像も流用したり、様々な操作をして、論文を量産した。しかし、『ネイチャー』も『サイエンス』も、研究者もそのカラクリを見抜けなかったのである。論文の査読などと言うが、査読する側の能力が問題である。そんなふうに、素人の私は思う。
■シェーンが使用していた実験設備  ネット より