STAP細胞 騒動

●このところ、明けても暮れても、浅井了意の作品『伽婢子』上方版の校正に取り組んでいた。ようやく終了。次の原稿に移ることにしたが、その間、エプロン姿で研究に取り組んでいた小保方氏のSTAP細胞に関する論文に重大な問題点があると報じられた。昨日、当事者のコメントが出され、理研の記者会見も行われた。この研究に関する研究者のコメントは、次の通り。
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 STAP現象に関する私共の論文の不備について多方面から様々なご指摘を頂いていることを真摯に受け止め、そのことが混乱をもたらしていることについて心よりお詫び申し上げます。本件に関して、理化学研究所で行われている調査に、今後とも迅速に応じて参る所存です。また、論文内に確認した複数の不適切または不正確な点に関しては、速やかにNatureへ報告して参りましたが論文にこうした不備が見つかったことはその信頼性を損ねるものと著者として重く受け止め、今回の論文を取り下げる可能性についても所外の共著者と連絡をとり検討しております。
 今回は、経過中の調査の中間報告がなされる場であることから、書面でのコメントになりますが、適切な時期に改めて説明する機会を設け、誠意をもって対応してまいります。
2014年3月14日
小保方晴子笹井芳樹丹羽仁史
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●自然科学の世界の研究に関して、私は、大変興味を持っている。昭和女子大に勤務していた頃は、皮革研究では世界的な研究者、岡村先生と、毎朝、コーヒーを飲みながら、自然科学の研究に関して、様々の事を教えて頂いた。超伝導の研究の時など、秒単位で先後を競った。研究を始める時、研究水準の確認に、科学情報センターなどから論文を集めて確認する。自分の理論的仮説を実証するために、研究室で実験を繰り返す。3日も4日も継続して実験することもある。岡村先生などは、戦後間もない頃のことで、アメリカの実験室の様子をノートにメモして、その方法などを吸収されたという。しかし、この世界にも、コンピュータが導入されて、インターネットが活用されるようになり、研究スタイルは変化した。このような、状況の中で、今回の問題も発生した。
■STAP細胞 に関する理研の記者会見
  朝日新聞デジタル より

■STAP細胞 に関する理研の研究組織
  朝日新聞デジタル より