江戸城 天守 再建

●昨日の朝日新聞夕刊に、「江戸城天守閣 再建の夢」という特集が載っていた。私は、このことを『江戸連』第9号で知って、NPO法人江戸城天守を再建する会」の事務局に署名を郵送したことがある。近世初期の仮名草子や歴史を研究してきて、この天下の城の天守閣が石垣のみというのは、いかにも残念に思ったからである。
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江戸城天守閣、再建の夢 木造5階建て・高さ59メートル、費用350億円試算
2014年8月1日16時30分

現存している江戸城天守閣の石垣。暑い中でも、見学者はたえなかった=東京都千代田区皇居東御苑
 東京五輪が開かれる2020年までに江戸城天守閣を再建しよう――。そんなプロジェクトが、NPO主導で盛り上がりをみせている。実現すれば世界最大級の木造建築物になる見通しで、世界中から観光客を呼び込むなどの経済効果が年間1千億円との試算もある。
 5階建てで高さ59メートル、黒塗り、銅瓦ぶきの屋根には金のしゃちほこが輝く。高さは東大寺大仏殿の47メートル、姫路城の46メートルを上回る。マンションでいえば20階建て相当だ。
 皇居の一角で再建が計画されているのは、1657年に江戸の街の大半を焼いた「明暦の大火」で焼失する前の天守閣だ。世界最大規模の木造建築になる。
 NPO法人江戸城天守を再建する会」(東京都千代田区)が運動の中心だ。元JTB専務の小竹(おだけ)直隆理事長らが、2004年から活動している。
 小竹さんは、東京コンベンション・ビジターズビューロー(現東京観光財団)の専務理事だった90年代後半、東京を売り込むため海外を回った。「パリの凱旋門、ロンドンの時計台、ニューヨークの自由の女神のように世界に認知される名所を東京にもつくりたい」と考えたのがきっかけだ。
 天守閣は、幕府の財政難もあって再建されなかったが、当時の正確な図面が今も都立中央図書館に残っている。これを基に、広島大大学院の三浦正幸教授(城郭史)らがCGで往時の姿を再現した。残る石垣をそのまま生かし、柱には直径60センチのヒノキの大木1千本、壁や床にはマツやスギ1万本を使うという。「世界一の日本の木造建築技術を、世界に発信するチャンスだ」と三浦教授は言う。
 試算では、年間500万人が訪れ、経済波及効果は1043億円。東京スカイツリーの5千億円に及ばないものの、東京駅にほど近い立地は魅力的だ。
 費用は350億円と試算している。3700人いる会員に加え、全国から寄付を募ってまかなう計画だ。1931年には大阪城、59年には名古屋城天守閣が市民の寄付で再建された。決して夢物語ではないはずだ。
【以下省略】
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■現在の天守閣 址 朝日新聞デジタル より

■CGで再現した天守