銘酒 「深山神水」

如儡子・斎藤親盛の御子孫、斎藤家第13代豪盛氏は高校生時代から友人の家の酒蔵に出入りしていた酒豪である。その酒蔵の仕込み1樽を専用にして、自分でブレンドした酒を造っている。銘酒「深山神水」というラベルを貼って、毎年何千本か所蔵し、折に触れ、知人に振舞う。平成23年10月、「齋藤筑後守記念碑」を酒田の上日枝神社境内に建立した時も、長井から持参されて、参加者に振舞われた。
●毎年、新酒の披露を行う。何年か前、その披露の宴が東京で開催された。私は酒は飲めないが参加させて頂いた。酒田出身の篆刻家・冨樫省艸氏も参加された。開会と同時に、新酒が運ばれ、参加者はめいめい持参の酒盃を桐箱から出す。やがて、なみなみと注がれた深山神水を試飲。今年の出来はいかが、しばし、感想が出されて、宴会は賑やかになる。長井から持参の酒の肴が宴を盛り上げる。
●豪盛氏と交流のある方々には、京都清水焼の陶芸家・木村盛康先生特製の天目盃が配布されている。この盃には番号が入っていて、この盃を持参しなければ、この新酒試飲会には出席できない。斎藤氏は、私が酒が飲めないので、この盃は下さらない。
●数年前、東京で深山神水の新酒披露の宴が開催された時、京都から木村盛康先生も参加され、お近付きになった。木村先生は、私だけ会員証とも言うべき天目盃が無いことに気付き、特別に贈って下さった。この作品には、番号は入っていないので、正式な会員証ではないが、私の宝物である。有難いめぐり合わせだ。

■「深山神水」の新酒発表会、会員証と同じ「天目宙 盃」