電子書籍書誌情報 項目策定

●JPO日本出版インフラセンターが「電子書籍書誌情報項目」を提示した。JPO日本出版インフラセンターは、日本書店商業組合連合会日本出版取次協会日本雑誌協会日本書籍出版協会日本図書館協会の5団体が設立発起人となり、出版情報及び出版情報システムの基盤整備を図り、出版および関連産業の発展に寄与することを目的として、設立された一般社団法人である。
●書籍の出版販売にインターネットが関与してきて、出版流通もこれに対応してきた。私は2007年に新書を出したが、この時の、TRC図書館流通センターの作成した書誌情報は65項目であった。これだけなければ、1冊の新書をネット上で識別できないのであろう。
●今回のJPO日本出版インフラセンターの「電子書籍書誌情報項目」は60項目。紙の本に比較して、画像、ファイル情報などが加わる。ファイルフォーマット情報では、テキスト・XMDF・ドットブック・ブックサーフィン・DPF・EOUBなどのフォーマット名。画像では、サムネイルの有無、画像の縦横、大きさ・ピクセル数など。ファイル種別の表示など、電子上の区別が必要になる。
●今後も、新しいシステムが開発されてゆくので、ネット社会の動向を観察しながら、出版流通は対応して行くのであろう。
電子書籍書誌情報 項目