歌誌 『心の花』 創刊110年

●短歌の雑誌 『心の花』から創刊110年記念号がでた。2008年7月、VOL.1317。発行は竹柏会。この記念号のみ申し込み、郵送してもらった。佐佐木信綱によって、この雑誌が創刊されたのは、明治31年(1898)2月であった。日本近代短歌の幕開けである。

鈴木重嶺(すずき しげね)・翠園は、最後の佐渡奉行として活躍し、勝海舟とは特に親しかった。政治から引退後は和歌の世界で活躍し、明治28年に、歌誌『詞林』を創刊し、歌会で多くの弟子を指導した。樋口一葉もその一人であった。若き歌人佐佐木信綱は新しい短歌の世界を模索していた。やがて『詞林』は『心の華』と合併した。

鈴木重嶺・翠園→http://www.ksskbg.com/suzuki/index.html