2014-07-15から1日間の記事一覧

仮名草子の範囲と分類

■仮名草子の範囲と分類 深沢秋男 水谷不倒氏が「仮名草子」と命名してから既に百年が経過しようとしている。研究の進展と共に作品の数も次第に増加して、現在では三百点に達する勢いであるが、これには、昭和四七年完結の『国書総目録』が大いに与って力があ…

谷脇理史先生のこと

●今日、『田夫物語』の校正をしていて、早稲田大学の資料影印叢書『仮名草子集』のことを思い出した。この本は、平成6年(1994)に発行されたが、谷脇理史先生の編集である。早稲田大学図書館所蔵の貴重な仮名草子作品を8点収録している。この中に『田…

『田夫物語』 男色・女色 優劣論

。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。 ■田夫物語 でんぶものがたり仮名草子。一冊。作者未詳。寛永一四年(1637)〜承応元年(1652)頃刊。 問答形式で男色女色の優劣を論じた作品。 夏の暑い日、主人公は友人二、三人と連れ立って川辺に出た…