2012-02-16から1日間の記事一覧

勇ましい「はしがき」

●卒論の審査が終ったあと、学務課にお願いして、一旦借り出し、自分の卒論を書写した。コピー機の無い時代であった。「は し が き 日本文芸の歴史をながめるとき、我々はそこに二つの頂点を見出す。そして、 それが、古代後期に生まれた平安朝文学と、時代…

卒業論文口述試問 の思い出

●『可笑記』の卒論、120枚を脱稿し、昭和36年1月10日、学務部教務課へ提出した。提出期間は、10日〜16日である。大学生活の中で、こんなに楽しく打ち込んだ事は無かった。あとは、テニス部の合宿位かと思う。川崎木月のコートでの練習、先輩の優…

諸本調査の思い出

●私は、卒論に仮名草子の『可笑記』を選んで、まず、2ヶ月間ほど作品鑑賞に使った。各条に感想を書き込んで、それから、過去に発表された論文のチェックをして、順次読み始めた。この作品は、中世の『徒然草』に倣って作られた作品であるから、章段数が問題…