2010-06-02から1日間の記事一覧

『百八町記』(ひゃくはっちょうき)

●『百八町記』(ひゃくはっちょうき)儒教・仏教・道教の三教一致を説いた仮名草子。版本、5巻5冊。著者 斎藤親盛・如儡子 5巻巻末の「愚序」に、「承応四年秋始下日/如儡子これを躙にす」とあり、その後に「物故 武心士峯居士老後加筆」 とあるので、承応4年…

貴重な資料 『近世部会会報』

●渡辺守邦氏から、貴重な資料を頂いた。日本文学協会の近世部会から発行された会報である。1979年10月発行、内容は「特集 伽婢子」である。過日の、日本近世文学会春季大会で、渡辺氏が「備後鞆の浦の『伽婢子』」と題して発表されたのがきっかけで、…

斎藤親盛・如儡子 の 俳諧

●如儡子・斎藤親盛は、伝統的な和歌の集、「百人一首」に膨大な注釈を著した。それは、『砕玉抄』『百人一首鈔』『酔玉集』『百人一首註解』として伝わっている。しかし、近世の詩は俳諧である。近世の仮名草子作者・如儡子が俳諧に無関心でいられる訳がない…