『白倉一由文献目録』

●『白倉一由文献目録』が発行された。本日、白倉先生より頂いた。収録内容は以下の通りである。

○生年月日
○住所
○学歴
○学会及び社会活動
○研究業績 Ⅰ
 (1) 著書
 (2) 著書 部分執筆
 (3) 論文
○研究業績 Ⅱ
 (1) 小論文・書評・翻刻
 (2) 諸評・随筆等
○研究業績 Ⅲ
 (1) 学会等口頭発表
 (2) 講演
 (3) 講座
○受賞
 あとがき

●「あとがき」によれば、先生は、早稲田大学で、学部では樋口一葉を研究され、卒論の指導教授は、稲垣達郎先生だったという。その後、大学院に進み、一葉から西鶴研究に転じ、暉峻康隆先生の御指導を頂いたという。修士論文には「仮名草子の女訓物について」を提出された。稲垣先生・暉峻先生という、第一人者の御指導を頂いた先生は幸せな研究生活だったと思う。
●実は、昭和39年(1964)に、白倉先生は第一論文を発表され、私もこの年に最初の論文を発表している。
 ○仮名草子女訓物について 白倉一由 「近世文芸」10号 2月
 ○『可笑記』と儒教思想 深沢秋男 「文学研究」19号 5月
以後、白倉先生には、学会でお会いしたり、論文を頂いたり、多くの御指導を賜った。ただ、私としては、先生を西鶴研究者として認識してきた。今回、「あとがき」を拝読し、先生の御研究の経過を知ることが出来た。
●先生の膨大な研究業績を拝見して、心から尊敬申し上げる。この文献目録は私家版による出版ゆえ、昭和女子大学中西裕先生に報告して、「最近の書誌図書関係文献」に採録して頂きたいと思う。
■『白倉一由文献目録』