吉川弘文館版 『歴史手帳』 と共に

●今日、小手指のLIBROへ行って、来年の手帳を求めた。吉川弘文館の『歴史手帳』を下さい。店員が棚から持って来てくれた。これではなく、これと同じものです。2014年版を見せた。店員は、これに変わりました、と言う。よく見たら、「60年ぶり 全面改訂」とある。横幅が広くなった。
●私は、文学研究を続けてきたが、大学卒業後、間もなく、吉川弘文館の『歴史手帳』を使用することにした。これは、私の研究手法とも関係している。昭和40年・1965年のことである。それから、毎年、この手帳を使用して現在に至る。私は、文学研究に、国語学歴史学を導入した。
●1965年・昭和40年の手帳の巻頭の「本年の計画」には、◎『可笑記』と『可笑記評判』、◎『可笑記』の諸本調査、◎『可笑記』と『甲陽軍鑑』、この3項目が記されている。
●私は、50年間、この吉川弘文館の『歴史手帳』を使用してきた。この手帳は60年ぶりの全面改訂である。今日、若い研究者の論文を読んだが、実に、意欲的で、充実している。この情熱は、もう、私には無い。人間には、全面改訂は無い。

吉川弘文館版 『歴史手帳』

■全面改訂 2015年版