柿は不作の年です

●身延の、小学校からの友人・正枝さんが、「あけぼの大豆」をはじめとして、故郷の秋の香りをたくさん送ってくれた。一筆箋に、「柿は不作の年です。みんな、なぜか落ちてしまいました。」とある。緑のあけぼの大豆の中に、柿が3個入っていた。柿も年によって、たわわになることもあり、収穫前に落ちてしまうこともある。何年か前には、猿がみんな食べちゃった、と書いてあった。
●正枝さんは、隣の「田中」のお嬢さん。私と同級生。美人で頭脳明晰、ズーッと優等生だった。私は、小学校の頃は、参考書を見せてもらったり、宿題を教えてもらったり、助けられたことばかりが思い出される。
●「田中」には、大きなブドウ畑があり、よく、無断で、頂いたことがあった。この柿木の柿も、何回も失敬している。だから、とても、懐かしい柿である。
●幼き頃の、友の心づくし、ありがたき哉。
■頂いた、あけぼの大豆と懐かしい柿