私の海外旅行・2

5、東欧紀行。平成9年(1997)8月8日〜8月17日。森田・白川・梶木・野澤の諸氏と。ベルリン、ドレスデンプラハ、ウィーン、ブダペスト、モスクワ・・・。
●ベルリンでは、既に撤去されたベルリンの壁の痕跡を見て、ペルガモン博物館に寄った。古代ギリシャのペガモン神殿が原寸大で復元されていた。大理石の柱の飾り一つを見ても、人間の美への探究心に感激した。ドレスデンの聖母教会の積み上げられた石の残骸を見て、人間の愚かさと、祈る心の強靭さを思った。プラハではカフカに思いを寄せ、ウィーンでは、ベートーヴェンの創作の生活を偲んだ。自由時間には、仲間の人たちに、特にお願いして、中央墓地へ連れて行ってもらった。もう、この作曲家のお墓にお参り出来ただけで、私は満足だった。

6、スペイン・ポルトガル。平成14年(2002)8月19日〜8月28日。今泉氏(奥さん・お子さん)・梶木・野澤の諸氏と。バルセロナバレンシアマドリッド、トレド、グラダナ、コルドバ、セビリヤ、エヴォラ、リスボン、フランクフルト・・・。
●この旅では、ガウディの奇妙な建築物、サグラダ・ファミリアに出合った。構造計算と装飾がギリギリのところで、調和した建築物だと思った。教会の地下の博物館の展示に、奇妙なものがあった。大空間の天井から無数の糸が吊るされ、その長短の糸の先に、鉛を詰めた袋が付いている。袋は複雑な曲線を描いていた。これが、ガウディの構造計算の源泉だったのである。私は、凄いな、と感激した。

7、ドイツ・スイス・フランスの旅。平成15年(2003)8月9日〜8月16日。この度は、息子と2人で参加した。私は、これまでの旅行でも、幹事は一切していない。ただ、幹事さんの言う通りに参加して、諸国の文化を吸収してきた。今回は、全て息子に任せ、息子の言いなりにして、楽しんだ。その点、我が息子の配慮に感謝している。
●フランクフルト、ライン川クルーズ、ハイデルベルク城、古城街道、ローデンブルク、ロマンティック街道、ミュンヘンノイシュバンシュタイン城ユングフラウヨッホ、ジュネーブ→パリ、ノートルダム寺院、ベルサイユ宮殿、エッフェル塔セーヌ川クルーズ、ロダン美術館・・・。
ライン川クルーズは、リューデスハイムで乗船したが、出発まで、時間のゆとりがあった。コーヒーでも飲もうと思って、喫茶店を探しだが、早朝のことで開店していない。そこでホテルのレストランでコーヒーを飲んだ。折角だから、御当地のリューデスハイマーカフェを注文、7ユーロ。、ウェイターがセットを持って来た。カップが大きい。日本の倍はありそうだ。それに、淹れ方が面白い。
① まず、ブランデーの小瓶を2本入れる。1人2本である。
② 火をつけて、スプーンの砂糖を溶かす。
③ その中にコーヒーを注ぐ。
④ 上に生クリームを載せて、チョコレートなど、香料を振りかけて完成。
美味いうまいと飲んだが、ブランデーのお蔭で、2人とも真っ赤な顔で船に乗った。
●パリでは、ルイヴィトンの本店にも行った。同行の女性軍のお付き合いである。私たち男性は外で時間つぶしをしていたが、息子がヒヤカシに店内に入った。入口には店員が2人立って客を迎える。息子が店員の後ろから入ろうとしたら、呼び止められ、どうぞ、私達の前をお通り下さい、と招きいれられた。さすがに、老舗。
●この旅で、1つ、サプライズがあった。最終日、飛行機の関係で、急に、パリで8時間の自由時間が生じたのである。私は、折角だから、モンパルナスの丘か、ロダン美術館へ行きたい、と息子に頼んだ。息子は優しい子で、複雑な地下鉄の地図を調べて、ロダン美術館へ連れて行ってくれた。地下鉄で何回か乗り換えて、外へ出ると、目の前が MUSEE RODIN だった。チケットを買って入る。多くの人々は、建物の中に直行している。これは、もったいない。彫刻作品は庭にある。私達は庭に展示された大量の作品を鑑賞してから、館内に入った。例のバルザック像の第1号作品にも、巡り会えたのである。私は、息子に感謝した。この旅は、息子とのいい思い出になった。

8、韓国の旅。平成16年(2004)9月14日〜9月18日。この旅は、梶木剛氏の誘いであった。梶木御夫妻と3人で参加した。そういえば、私は妻と海外旅行は1度も行っていない。妻は美容院を経営していて、従業員とは、何回か外国旅行をしているが、私とは1度も行っていない。こんな人生もある。
■ペルガモン博物館の中に復元された、大理石祭壇のレリーフ
 復讐の女神。

■ペルガモン博物館。柱の飾りの部分

ベートーヴェンの住んでいた家


ベートーヴェンの墓

■ガウディ、サグラダ・ファミリア

■建物の窓の装飾

■リューデスハイマーカフェ




ロダン美術館


バルザック像の第1号作品


バルザック像の試作品、館内