『仮名草子集成』 第51巻 発行

東京堂出版から、『仮名草子集成』第51巻が届いた。この巻は補遺として、寛文11年刊の江戸版『伽婢子』を収録した。『伽婢子』は寛文6年刊の上方版がすでに翻刻出版されているが、この度、花田富二夫氏は、リチャード・レイン旧蔵の江戸版を発見され、全面的に研究され、その成果として、『仮名草子集成』に収録された。
●リチャード・レインのコレクションは、現在、ホノルル美術館に所蔵されている。同美術館は、2003年にレイン・コレクションを購入した。約11000冊のコレクションは、中野三敏氏をはじめとする調査団が結成され、現在も調査は継続中とのことである。この江戸版『伽婢子』もその成果のひとつである。第51巻には、翻刻と全冊の影印が収録されている。貴重な資料の紹介である。花田氏の御努力に感謝する。
★本書の詳細 → http://www.ksskbg.com/kanabun/065.htm
■『仮名草子集成』第51巻

■ホノルル美術館 レインコレクション

■『仮名草子集成』第51巻発行を祝す、我が家の桜