上村愛子の挑戦

●今日の、NHKのクローズアップ現代で、モーグル上村愛子を取り上げていた。スポーツへ挑戦する上村選手の姿勢は見事である。バンクーバー冬季五輪の時、私は、こんな事をを書き込んだ。
●ソチ冬季五輪での上村愛子の活躍を期待する。
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アスリート・上村の珠玉の涙 

バンクーバー冬季五輪、モーグル上村愛子が4位になった。私は、昨日、テレビに釘付けになって、女子モーグルの中継を見た。長野7位、ソルトレーク6位、トリノ5位、そして今回4位。上村の後で競技した選手2人が転倒した。もう1人転倒すれば、上村は3位になる。「みんなが失敗しちゃうと願うのはあんまりよくない・・・」と上村は言ったという。上村は、トップになったアメリカのハナ・カーニーを祝福して、ゴールエリアから離れたという。その後のテレビのインタビューも素晴らしかった。あふれてくる涙を手袋で拭いながら、応対していた。彼女の頬を伝わる涙は珠玉のように輝いていた。これが、本当のアスリートだと思った。

●昭和47年(1972)のミュンヘン オリンピックの出来事、この時ほど、スポーツに対するジャーナリストの見識の無さを露呈した瞬間はなかった。アテネ五輪でベスト8をかけて敗退した15歳の福原選手に、報道人の1人は「楽しめましたか?」という、不見識な言葉をかけた。福原さんは「楽しむために来ていません」とキッパリ答えた。「楽しんできます」と言って成田を出発した柔道の選手も、テニスの選手も、1回戦で敗退した。

●私は、1993年、古代ギリシャのオリンピック競技場を訪れたが、石のアーチをくぐり、大理石のスタートラインに立ち、不正をした競技者の石像を見て、人間にとっての、スポーツの持つ崇高さを心に刻んだ。

■■朝日新聞 2月15日
「決勝の滑りを終え、得点表示を見つめる上村愛子=上田幸一撮影」

■■ギリシャオリンピア古代オリンピック競技場の入口。
選手たちは、この石のアーチの門をくぐって、観客の待つ競技場へ入った。
この門の手前には、優秀な成績を残した選手たちの石像が並び、さらに規則違反の選手の像もあった。