懐かしい 年賀状

●長い付き合いのS・T君からの今年の年賀状。最初、印刷されている写真の意味が分からない。ただの町の風景2枚である。しかし、何か、感じるものはある。この写真屋さん、見覚えがあるようだ。記憶をたどると、どうも、日本橋蠣殻町ではないかと思われる。S・T君にメールで確認した。やはり、私が最初にお世話になった出版社・桃源社の近辺の写真だった。昨年11月に散策した時に撮ったのだという。この風景、覚えているでしょう?! ということだった。私だけに出した年賀状である。
●実に懐かしい写真である。S・T君は、編集部の私の後輩である。私がこの社を退職する時、後の仕事を彼に引き継いだ。それから45年が経つ。彼も、もう退職して、今は悠々自適の生活をしている。江戸川乱歩先生が御他界なされて、その葬儀が青山斎場で行われた。この時、S・T君と私は、他の出版社の人々とともに、お手伝いをした。
●この「宏和スタジオ」は、忘れられない写真屋さんである。当時、出版した書籍に掲載する写真は、私が全て撮影し、この写真屋さんで現像・焼付・引伸をしてもらっていた。たぶん、先方も「ふかさわ」を覚えていると思う。懐かしい年賀状でした。
 
■S・T君の年賀状の写真

■ネットより
右上の赤○印のビルが桃源社のビルの位置
元は薄茶色の4階建ビル。
手前の「宏和スタジオ」にお世話になった。