年頭の討論会

●1月1日の我が家の夕食は、普段と違っていた。食事の後、妻と息子と私で話し合うことになった。きっかけは何か、ハッキリしないが、話題が深刻であった。尖閣諸島をめぐる中国と日本、そしてアメリカや韓国をも含めた、境目(さいめ)論。特定秘密保護法の是非。安倍首相の靖国神社参拝問題。原子力発電問題。このような話題で、食卓が盛り上がったのは初めてのことである。
●私は、尖閣諸島をめぐる、訒小平田中角栄の会談、石原前々都知事の行動、野田前首相の処理の仕方などを紹介した。また、原子力発電のところでは、ノーベル賞作家の大江健三郎の行動を紹介して、私と同じ35年生まれであるが、このように優れた人もいる、と話の中に取り入れた。また、靖国神社には、私の兄も祀られているが、何故、首相の地位にある人物が、ここに参拝すると、中国や韓国が批判するのか、その意味について話しあった。
●平素、ただ、テレビを見ながら食事をして、そそくさと自分の部屋に戻る3人が、これだけ、熱く話し合ったのは珍しい。それぞれに、年頭の思いがあったのか。何故か、私は、嬉しかった。