法政大学総長に田中優子氏

朝日新聞デジタルで、法政大学の次期総長に田中優子氏が選出されたと報じている。
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法大次期総長 東京六大学で初の女性 田中優子さん(61)
 ■「国際化…たくましい人材輩出したい」
 東京六大学で初となる女性のトップとして4日、法政大学の次期総長への就任が決まった。「責任の重さを感じる。教職員や学生の声を聞き、開かれた大学にしたい」と力強く抱負を語る。政府が「女性の活躍」を掲げる中で、大学改革の手腕に期待がかかる。
 神奈川県出身。法政大文学部から同大大学院へ進み、江戸文化の研究を始めた。法政を選んだのは「常識にとらわれない研究者が多い印象があったから」。博士課程を終えると、大学に残り専任講師に。寝食を忘れるぐらい研究にのめり込んだ。
 初めての著書「江戸の想像力」(筑摩書房)が昭和61年度の芸術選奨文部大臣新人賞に輝く。研究の功績が認められ、平成17年には紫綬褒章を受章した。「海外からの影響を受けながら、日本独自の文化が作られた時代。なぜそうなったのか、歴史を紐解(ひもと)いていくとおもしろい」と江戸期の魅力を説く。
 総長就任は来年4月。学校法人全体の運営に目を配ることになる。少子化が加速して「大学全入時代」が訪れ、大学は学生に魅力ある教育の場を提供しないと生き残れない。
 「国際化の波はものすごい速さで押し寄せている。世界のどこででも生きていけるたくましい人材を輩出したい」と目を輝かせる。自分の意見が言える人間を育てるため、3年前から同僚教授らと学生たちの討論形式の授業も取り入れた。
 テレビ出演や講演などでは和装と決めている。「着物は心を落ち着かせてくれる」。研究者として、日本の良さをアピールすることも忘れない。(野田佑介)
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法政大学 次期総長候補者に田中優子社会学部長を選出
任期は、2014年4月1日〜2017年3月31日2013年11月22日

学校法人法政大学(総長:増田壽男/以下、法政大学)では、現増田壽男総長の任期満了(2014年3月31日)に伴う総長候補者選挙を実施しました。本日11月22日(金)に行われた総長候補者選挙の結果、田中優子(たなか・ゆうこ)社会学部長を選出いたしましたのでお知らせいたします。
なお、正式な次期総長としての選任は12月4日(水)の理事会で行われます。
任期は、2014年4月1日から2017年3月31日までです。

田中優子(たなか・ゆうこ)社会学部長 略歴生年月日 1952年1月30日(61歳)
専門分野 日本近世文化・アジア比較文化
学 歴 1974年3月 法政大学文学部日本文学科卒業
1977年3月 法政大学大学院人文科学研究科日本文学専攻修士課程修了
1980年3月 法政大学大学院人文科学研究科日本文学専攻博士課程単位取得満期退学
職 歴 1980年4月 法政大学第一教養部専任講師
1983年4月 法政大学第一教養部助教
1991年4月 法政大学第一教養部教授
2003年4月 法政大学社会学部教授
2012年4月 法政大学社会学部長
受 賞 1986年度 芸術選奨文部大臣新人賞 (著書「江戸の想像力」に対して)
2000年度 芸術選奨文部科学大臣賞 (著書「江戸百夢」に対して)
2001年度 サントリー学芸賞(著書「江戸百夢」およびそれまでの業績に対して)
2005年度 紫綬褒章
主な著書 『江戸の想像力』1986筑摩書房
『江戸の音』1988河出書房新社
『近世アジア漂流』1990朝日新聞出版
『江戸はネットワーク』1993平凡社
『江戸百夢』2000朝日新聞出版
『江戸の恋』2002集英社
樋口一葉「いやだ!」と云ふ』2004集英社
『江戸を歩く』2005集英社
カムイ伝講義』2008小学館
『未来のための江戸学』2009小学館
『布のちから』2010朝日新聞出版
『グローバリゼーションの中の江戸』2012岩波書店
主な社会活動 現在、「週刊金曜日編集委員朝日新聞書評委員、放送文化基金評議員サントリー芸術財団理事その他。
                           【法政大学HPより】
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●田中氏は、日本近世文化研究が中心で、近世文学研究ではない。法政の日本文学科を卒業しているが、近世文学そのものの研究というよりも、近世と近代、江戸文化とアジアの文化との比較的研究のスタイルをとっている。私は、野口武彦氏と同じような、広い視点で、鋭く切り込む評論家のように受け止めている。かつて、小田切秀雄先生が、総長代行に就任されたことがある。そのことを思い出した。法政の卒業生であるから、思い切った学校行政を実行して欲しいと思う。
田中優子氏 朝日新聞デジタル より