朝日新聞 創刊135周年記念 号外縮刷版

●昨日、ポストに新聞と共に『朝日新聞 創刊135周年記念 号外縮刷版』が入っていた。朝日新聞は135年前の創刊か。明治12年(1879)である。私の研究している、最後の佐渡奉行鈴木重嶺の『雅言解』が発行された年である。重嶺66歳。私の「鈴木重嶺略年譜稿」(『文学研究』92号、平成16年)の備考欄にも「◎1月25日、大阪朝日新聞刊」とある。表紙には「明治・大正から昭和・平成まで、朝日新聞は時代を記録し続けてきました」とある。
●135年、毎日、休む事無く発行し続ける、凄いことだ。記者・デスク・印刷・配達、多くの人々が働いて、各家庭に届く。私は、販売店に電話して、雨の日も風の日も、ポストに届けてくれる、人々へのお礼と、この号外縮刷版のお礼を伝えた。
●昭和20年(1945)8月15日の特報には、

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けふ正午に重大放送 国民必ず厳粛に聴取せよ
十五日正午重大放送が行はれる、この放送は真に未曾有の重大放送であり一億国民は厳粛に必ず聴取せねばならない
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とある。
●ことここに至るまで、この戦争で、いかに多くの人々が犠牲になったことか。国民の知らないところで、戦争は始められ、国民の知らないところで戦争は終結した。
●私は、この放送を、近所のラジオのある家に行き、おじさん、おばさん、にいさん、ねえさんたちの後ろで、聞いた。特に悲しい、という記憶はない。

朝日新聞 創刊135周年記念 号外縮刷版

■昭和20年(1945)8月15日の特報