素晴らしき 人生

●今日、富士川下りの船頭さんのブログを読んで感動した。これまでも、うすうすは、思っていたことではあるが、宇宙ステーションのこの時代に、木で造った舟を操る船頭さん。それなりの、その人の生き方があるのだろう、そのように、うすうすは思っていた。しかし、今日の itoさんの写真と文章に接して、心ゆさぶられるものがあった。
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A small colony (11/13)

唐突ではあるがここで、
国土地理院発行の2万5000分の1の地形図をお手元にご用意いただきたい。
お持ちで無い方は今からでも間に合う、大型書店で取り扱っている。
決してGoogleマップなどで探してはいけない。
国土地理院のHPで閲覧も可能ではあるが、できれば紙の地図にしてほしい。
趣が違う、そう言うものだ。
富士川沿いの山間部には、
不便が故に消えてしまいそうな魅力ある小さな集落が点在する。
基本的には集落の存在する場所の標高が500m以上あることが前提となるが、
そんな集落たちを紹介していきたい。
紹介すると言っても集落の詳細なデータを記する訳ではない。
写真を見て集落の持つ魅力を少しでも感じてもらえたら幸せである。
地形図は等高線が記してあるので、
如何に素晴らしい所に集落があるのかと理解がし易い。
船頭の職に応募する前に、富士川が如何様な所か視察に来た時
ある集落に心を奪われた。
身を置かせてもらっている我が集落『十谷(じっこく)』である。
一度目の時は『ここの人は家を貸しもしないし、売りもしない』と言われた。
諦めきれず三度目の訪問時に組長を訪ね、今の生活を手に入れた。
三年前のこの時期に集落を訪れ心を奪われた。
厳密に言えば、集落へのアプローチに心奪われた。
紅葉の時期に毎日この道を通り抜け出勤したい。
その思いが今は叶い、身を置かせてもらっている。
十谷が存在するのは標高560m。
山間部に住むのであれば1mでも標高の高い所にすべきだ。
僕のような変人になると標高の高さがある種ステータスとなる。
ここに限ったことではないが、
山間部の集落では若者は便利な都会に憧れ、
仕事に通うのに不便だと下界に下りる。
高齢化の進んでいる集落だ。
あと何十年か先にこの集落で人は生活をしているのだろうか?
ito
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●一読、心を揺さぶられた。itoさんの生き方は深い。このように言われると、私は反省の思いも湧く。高卒後、役場勤務を続けていたら、カメラクラブの会長さんの勧めに従って写真屋になっていたら、水道会社に誘われて入社して、村の水道管理人になっていたら、あるいは、私は、もっと故郷に貢献することが出来たかも知れない。そんなことを思った。それにしても、itoさんの写真見事である。
■『十谷(じっこく)』 の秋と冬


■『十谷(じっこく)』  Googleマップでした。すみません。