今上天皇皇后の葬儀と陵墓

●今日の新聞報道によると、宮内庁は、天皇、皇后の葬儀や陵墓に関する方針をまとめて公表した。第125代・明仁天皇は、1933年12月23日出生、美智子皇后は、1934年10月20日出生である。
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宮内庁は今回、「検討の結果を正しく国民に伝えることも必要」との両陛下の考えから、方針を公表した。象徴天皇として「開かれた皇室」を旨としてきた両陛下のあり方の集大成といえる。昭和天皇の葬儀が生前に極秘で準備されたのとは対照的に、国民にも経過が示されながら準備が進むことになる。
 今後は内閣も加わり、憲法政教分離規定も踏まえ、政府が主催する「大喪の礼」など儀式全体の検討が必要となる。
 宮内庁は「皇室の伝統や先例を基本とする」としつつ、明治以降の天皇、皇后では例がない火葬を導入。風岡典之・宮内庁長官によると、火葬の導入で儀式は増えるが「人々に過重な負担を課することを望まない」との両陛下の意向を踏まえ、儀式全体の期間や規模が拡大しないよう検討を進める。
 天皇陛下との合葬については、皇后さまから「陛下のお気持ちに深く感謝しつつも、ご遠慮したい」との気持ちが示された。(1)あまりにおそれ多い(2)自分が先立った場合は陛下の在世中に陵が造られる――などの理由だった。
 1989年の昭和天皇の葬儀では2月の寒い時期、東京・新宿御苑のテントが張られた屋外で参列者が長時間待たされた。今回は両陛下の意向として、葬儀会場(葬場殿)は暑さや寒さ、雨などから参列者を守れる場所とするなどの条件が示された。風岡長官は「参列者も人数を絞れるか議論したほうがいい」と今後の課題を示した。
 国民の間では生前に自分の終末医療や葬儀、相続についての希望を「エンディングノート」に書き残すなどの「終活」が広がっている。今回の方針は、伝統を重んじつつ「時代の要請」を意識する両陛下の姿勢を反映したものといえる。
    以下略  朝日デジタル より
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天皇の葬儀や陵墓に関して、昭和天皇皇后の時は、生前は極秘に計画が進められた。しかし、今の天皇皇后に関しては、両陛下の御意向もあって、お元気なうちに方針を公表したのだという。今上天皇は1933年のお生まれである。なるほど、と思う。
宮内庁公表のイメージ図  朝日デジタル より