「盛康天目」 飽くなき探究

●1935年、京都五条坂に生まれた、陶芸家・木村盛康先生は、天目茶碗との出会いを、次のように語られる。
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あの、安宅コレクションで言いようのない感激を与えてくれた、天目茶碗。光によって千変万化するその輝きを知ったときの、感動。いつ見ても、いつまでも眺めても、飽きない。その感動を与えるのは、人ではなく、作品だと思っています。

そんな作品を生み出すことを、これからも、目標にしていきたいです。
                【藤田あかり氏 インタビュー】
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●実は、私は、静嘉堂文庫には何回も行っているが、美術館の、国宝・耀変天目は、実物は見ていない。ただ、何年か前にNHKテレビが特集しているのをじっくり見て、大変な感動を覚えた。私の記憶では、この茶碗に自然光を、様々な角度から当てて、その変化を伝えていた。このような贅沢なことは、実物を見ても不可能であろう。
●陶芸家の先生は、自ら、見る角度や、時間を工夫して、その天目茶碗の微妙な色と輝きの変化を感得されたのだと思う。そうして、その先人の作品の伝統をふまえて、新たな世界へと挑戦されるのだと思う。芸術家とは、そのような存在であろう。

■「喜寿記念 天目展 木村盛康」
平成25年6月12日〜18日
高島屋大阪店6階美術画廊

■盛康天目

■天目宙盃


■天目アンドロメダ


■天目宙盃



■「勉而壱」 冨樫省艸 刻