富士山、世界文化遺産登録

●今日、朝日新聞は号外を発行し、富士山が世界遺産に登録される見通しだと報じた。山梨身延出身の私は、このニュースを心から喜んで受け止めた。
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 国連教育科学文化機関(ユネスコ)の世界文化遺産に、「富士山」(山梨、静岡両県)が登録される見通しとなった。世界遺産委員会の諮問機関が勧告した。共に登録を目指している「武家の古都・鎌倉」(神奈川県)は、日本が単独で世界遺産に推薦したものでは初の「不登録」の勧告で明暗が分かれた。6月16日からカンボジアプノンペンで開かれる世界遺産委員会で最終的に決まる。
 「富士山」はかつて、地形や生態系で評価される自然遺産での登録を目指したが、ゴミ問題の影響もあって国内で候補地を選ぶ段階で「落選」。古くから信仰の対象だったことや、葛飾北斎の浮世絵など日本独特の芸術文化を育んだとして、文化遺産に切り替えて、登録を狙った。
 イコモスは勧告に先立って、登録名称の変更や25の構成資産から三保松原を除外することを日本政府に要請。理由は明示しなかった。政府は名称を「富士山」から「富士山と信仰・芸術の関連遺産群」へ変更し、三保松原の除外は拒否した。イコモスは勧告でも、三保松原を除いての登録が適当とした。
 イコモスの勧告を受けて近藤誠一文化庁長官は「『富士山』が、世界遺産としてふさわしい旨の評価を受けられたことは、大変喜ばしい。『鎌倉』の評価については、大変残念。関係者で分析を行った上で、対応を検討してまいりたい」との談話を発表した。
 現在の世界遺産の総数は962件。そのうち文化遺産は745件だ。(藤井裕介)
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 〈世界遺産〉 1972年、人類の宝を守ることを目的にユネスコ総会で条約が採択され、始まった。日本は92年に条約を批准。現在、文化遺産として「法隆寺地域の仏教建造物」(奈良県)など12件、自然遺産として「屋久島」(鹿児島県)など4件が登録されている。「富士山」「鎌倉」のほか「富岡製糸場と絹産業遺産群」(群馬県)を文化遺産としてユネスコに推薦している。
             【朝日新聞 デジタル】より
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●私は、富士山の近くに生まれ、身近な存在であった。富士五湖も、中学生頃からキャンプしたり、また、高校3年の時には、平林平(ひらばやし たいら)さんと二人で富士山へ登った。実に身軽な服装で、頂上では8月だったが寒かった。山頂で金水銀水と言って、水を売っていたのが不思議だった。
●山頂で見る日の出、御来光は見事であり、あの真紅は他では見られない。夢中でシャッターを切った。下山は須走りを一気に駆け下りた。鳥のように浮き上がりながら舞うようにおりる。その快感は今も忘れない。下に着いたら、新しいズックに穴が開いていた。
昭和女子大の東明学林では、学生と共に、よく眺めた。予想はしてはいるのだけれど、見るたびに、その雄大さと、美しさには感動した。
■富士山 世界遺産へ 朝日新聞 デジタル より