日本史の教科書 歴史を疑う記述続々

朝日新聞、夕刊に「新教科書 「常識」疑う記述続々」と報じられている。日本史で、これまでの通説に対して、疑問を追加した教科書が出ているという。先日、NHKテレビで放送された、5000年前のアイスマンのミイラの凍解分析に見られるように、歴史は、新しい事実の発見と共に、それまでの説は改められるものである。その意味では、今回の、新教科書の傾向は当然の動きであろう。

●今日、ヤギケン・ウェブサイトの八木氏から、興味深いメールを頂いた。奈良絵本の女性画家の出自に関するものである。京都で活躍した女性画家、居初つなは、出身は琵琶湖畔の湖族ではないか、という推測。このような想像・推測から歴史上の事実につながることもある。
ヤギケンウェブサイト→ http://yagiken.cocolog-nifty.com/yagiken_web_site/2013/03/post-a5a5.html

●「歴史は新しい事実の発見によって修正を迫られる。そういう意味では、歴史は常に書き改められる運命にあるといっていいかも知れない。私たちは、歴史上のさまざまの人物に出会ってきた。それと同時に全く知られていなかった人物と出会うということも時としてある。一つの資料の発見によって、今まで知られていなかった人物が歴史の上に登場することさえ有り得る。」
拙著『幕末夫人が見た江戸のたそがれ』(文春新書)の まえがき である。
朝日新聞、夕刊 3月27日