文芸家協会 「自炊代行」許諾の方向

●今日の朝日新聞によると、日本文芸家協会日本写真著作権協会日本漫画家協会の3団体は、紙の本を断裁して電子書籍化する自炊代行業者に対して、1冊30円程度の著作権使用料を徴収して「自炊代行」を許諾する方向で検討しているとのことであるという。
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紙の本を裁断・スキャンし電子書籍化する「自炊」を代行している業者に対して、日本文芸家協会日本写真著作権協会日本漫画家協会の3団体は26日、1冊30円程度の著作権使用料を徴収するかわりに代行を許諾する方向で検討していることを明らかにした。
 許諾の際は、業者がスキャン後に紙の本を処分し、電子データがネット上に出回らないようにすることなどを条件とする。代行業者を相手どり作家ら7人が提訴しているが、3団体は、業者をたたくことより、ルールを守る業者を積極的に認めることで書籍市場活性化を狙う。出版社の賛同・協力も得たいとしている。
 1冊30円程度だと、徴収業務のコストをまかなう程度で、個別の作家には分配できない可能性もある。だが、日本写真著作権協会の瀬尾太一常務理事は「本好きの人たちが書棚の本を電子化して、空いた棚に新たな本を入れられるようになれば、市場の拡大につながる。権利者の利益にこだわるより出版文化全体の発展を目指したい」と話す。
 3団体とヤフーが「蔵書電子化事業連絡協議会」(会長=三田誠広日本文芸家協会副理事長)を設立。4月19日に東京都内でシンポジウムも開く。自炊代行業者は100社以上あるという。 【赤田康和】
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●電子データがネット上に出回らないように、との条件をつけているが、このあたりが、今後の運営上の問題点になるだろう。この電子書籍の時代の波に、どのように対応してゆくか、とにかく、この流れは止められない。今回の対応は、1つの方法だと思う。
朝日新聞 3月27日