寂しい小庭

●今日で2月も終り、明日から3月である。私の家の小さな庭も、以前は妻が熱心に花を植えたりしていたが、高齢者の仲間入りをして、元気も無くなり、質素な美を好むようになった。玄関先の紅梅も一昨年に枯れて伐った。その根元から細い新芽が生えていたが、小さな蕾を付け、今日、見たら、1輪、花びらを開いていた。
●たくさん植えたパンジーも、玄関先のものは、それなりに花開いたが、奥の庭のものは、日あたりが悪くて、殆ど花は咲かない。ただ、毎年、この頃になると、黄色い綺麗な花を咲かせる福寿草が、今年もひっそりと咲いた。
●これから新緑の季節となって、日本の山々も、生き生きと美しくなる。日本は自然の美に恵まれている。幕末に九段下の飯田町で晩年を過ごした、旗本の主婦、井関隆子も、我が住いの前の小さな「鹿屋園・かやぞの」の花々を眺めて、広い野山に思いを馳せていた。

■玄関先の紅梅の小花


クリスマスローズ


福寿草



■パンジー