出版契約書

●菊池先生のエッセイで、初めて出版契約書を交わした、とある。これまで、既に20点以上の本を出しているのに、初めてだという。日本の出版社は、大部分が、日本書籍出版協会に加盟していて、「出版契約書」の雛形のあることも知っているのに、意外と出版契約書を交わす出版社は少ない。
。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。
出版契約書なるものを初めて交わした。今まで二十点以上出してきたが、契約書などというものはなかった。
日本書籍出版協会のHPに出版契約書の雛型が掲げられている。
http://www.jbpa.or.jp/publication/contract.html
今回のは、この一般用と電子出版用とを折衷したようなものだ。本来なら、これは出版企画段階で交わすものだろう。今回は出版後だったが、ナイよりはましか。
できれば、全出版社が契約書を取り交わしてから仕事をするようになればよいと思う。
。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。
●菊池先生の仰る通り、契約書を交わした方が、出版社も有利なのに、何故か、お互いの信頼の上で、ことを進めるケースが多い。何月何日までに、完全原稿を渡し、何月何日までに発行する、と決めれば、事業は順調に進む。他者の著作の盗用なども防げる。5000部発行と言っても、著者に確認することは出来ない。そこで「検印」が行われた。しかし、現在、奥付に検印のある本は殆ど無い。出版社・著者は、信頼の上でことを進めているのである。
●本来、出版社は、小企業、零細企業である。机1つで、1人で出版活動を続けている会社が多い。そんなところにも原因はある。私は、かなりの出版社と契約書を交わしているが、それは、出版社に有利な条件で作成するように、著者の私から提案したものであった。
■「出版契約書」  日本書籍出版協会