古本 1円 アマゾン

●菊池先生の「いろいろエッセイ」で、1円本について、次のように記されている。
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1円本
2013/01/08_Tue_06:13
Amazonマーケットプレイスの、65万件もの1円本の仕組み」
http://blogos.com/article/53560/
という記事があった。1円本は何回か買ったが、この説明を読んでも経済オンチにはよく分からない。言えるのは、電子書籍は100円程度にしなければダメだ、ということのようだ。
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●私も、古本1円には驚いたが、その実状は確認しなかった。調べてみたら、こんなことであった。ある人のサイトから引用する。
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なんと、こういう儲けのカラクリがあったのだ。
【1】神田→Amazonに本代1円+送料340円で注文
【2】Amazon→出品者(青森の林語堂さん)から手数料100円 本代から15%のマージンを抜く。
   この場合、Amazonの利益は100円 本代1円は15%のマージンがとれない。
   ※14円以下の本代の場合Amazonは、15%のマージンがとれないこととなる。
   なるほど、Amazonは送料から100円儲けているわけだ。
   ※本代0円では販売できない
   ※1円だとリストの上位に表示される
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●本の定価は様々な条件で決る。大勢の読者が見込める場合は、大量に印刷製本して定価を安く設定する。学術書のような、極少数の読者しか予想できない本は少部数印刷製本して定価は高くする。私の経験では、私が編集責任者だった、実用国語辞典の場合、1056頁で980円だった。年間20万部売れたのである。また、非常に文化的価値はあるが、世間に知られていない資料で販売が多く見込めない本は、全12冊で36万円であった。これは、私と村上直先生で出したが、確か限定50セットだったように記憶している。
●私の経験では、本は、著者・出版社段階までは、文化的所産として位置づけられている。ところが、取次会社段階で商品に変質する。出版社→取次→書店→読者 と流れるが、ここに、アマゾンのようなネットが参入して、本の文化的価値とは無関係に販売されるようになった、というのが現状であろう。だから、古本1円本には、文化的に非常に価値のある本は出ない。
■私の『旗本夫人が見た・・・』は、アマゾンの本日現在、新本は767円、古本1円よりには、30点出ている。